内容説明
問題解決過程における問題発見や課題設定の重要性はよく指摘される。しかし、具体的なテクニックは明確にされていない。ロジックツリー、ピラミッド構造、MECEなど分析ツールや思考方法を学べば自然に問題解決能力がつくように思われがちだ。本書では、問題を「原状回復型」「潜在型」「理想追求型」と3つに類型化して捉えた上で具体的な課題への落とし込み方を解説するなど、問題発見と課題設定に力点を置いた。また、シナリオ構築のステップを分かりやすく解説するだけでなく、それ自体として通常独立した内容として取り上げられるシナリオ分析を、問題解決過程における解決代替案の評価として位置づけている。類書にないユニークな構成を持った問題解決の入門書である。
目次
第1部 問題発見から解決策立案へ(問題をいかに捉えるか;原状回復型問題をどう解決するか;潜在型問題をどう解決するか;理想追求型問題をどう解決するか;問題にどう接近するか;代替案の策定と評価の仕方)
第2部 意思決定の質を上げるシナリオ分析(シナリオ分析で不確実性を取り込む;シナリオ作成の手順;シナリオと代替案を合体する;解決策の選択手順)
第3部 問題解決に役立つ分析フレームワーク(論理的な思考をするために;分析の本質に迫る;構造的理解に有益なMECE的フレームワーク;流れのあるMECE的なフレームワーク;MECE的独立変数を軸とした「マトリックス」)
おわりに―プロブレムソルバーは平常心を保つ
著者等紹介
高杉尚孝[タカスギヒサタカ]
1956年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、ペンシルバニア大学ウォートンスクール修了(MBA)。モービル石油、マッキンゼー、JPモルガンなどのニューヨークおよび東京事務所に勤務。米系情報コンサルティング会社危機管理コンサルティング担当マネジング・ディレクターを経て、1997年に高杉尚孝事務所を設立。現在、論理的思考、戦略シナリオ分析、交渉技術、プレゼンテーション技術、ファイナンス理論、精神タフネスなど幅広い分野における企業研修、執筆活動に従事している。国際的ビジネスパーソンとして活動しながら、理性感情行動心理学、深層心理学、東洋哲学などの研究も永年続けている。米国アルバート・エリス研究所会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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