三つの出会い―私の履歴書

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532311636
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

“出版界のドン”もの申す!
創業者・田辺茂一の陰で経営の一切を取りしきり、
小さな一書店を業界トップへと導く――。
超大型店舗の建設、営業網の全国展開、海外への出店など、
“書店の常識”を覆す経営哲学を初めて語る。
紀伊國屋書店が果たした文化的役割をめぐり、
佐野眞一、白石勝、矢野誠一各氏との対談を収録。

「私は、人生には大きく三つの出会いがあると思う。人との出会い、自然との出会い、そして本との出会いである。そんな私が、人と本との出会いを演出する書店の経営に長年携わってこれたのは、それが天職だったからだろう」
(本文より)

内容説明

創業者・田辺茂一の陰で経営の一切を取りしきり、小さな一書店を業界トップへと導く―。超大型店舗の建設、営業網の全国展開、海外への出店など“書店の常識”を覆す経営哲学を初めて語る。紀伊国屋書店が果たした文化的役割をめぐり、佐野真一、白石勝、矢野誠一の各氏との対談を収録。

目次

第1部 私の履歴書(読書は人生;満鉄から陸軍へ;創業者・田辺茂一との出会い;全国展開から世界へ;私心を忘れて)
第2部 紀伊国屋文化の役割(業界トップへの軌跡;書店は劇場;紀伊国屋ホールと演劇賞)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

29
出会いは、偶然であり必然。鍵は「自然」。見出す自然。著者の思考、言動と推察。論理じゃなくて熱意。子会社のあり方や、文具品の位置づけに垣間見る著者の経営哲学に共感。”本質”への拘りという印象。本への思いは、著者の心の種を田辺氏が育てた印象。「文字ではなく心」!同感。蛇足だが、サンフランシスコ支店開店イベントの珍道中!?いい時代だったなぁ、羨ましい。2014/05/16

ツバメマン★こち亀読破中

25
人生には大きく三つの出会いがある。人との出会い、自然との出会い、そして本との出会い…創業者の田辺茂一氏の番頭的な存在として紀伊國屋書店を、そして出版業界を大きくした松原治氏の自伝。最近はこういう大物が少ない気がするけど?ネット、Amazon…混沌とする出版界、一筋縄にはいかないが大先輩の精神は受け継がないと。2017/10/22

やまやま

8
紀伊國屋書店の大番頭さんの一代記。日経「私の履歴書」の連載に加えて、三人のインタビューも収録。よって、「三つの出会い」か。現在に続く紀伊國屋の社風が感じられ、自分自身のわずかな関わりからも納得。丸善との比較で、徒弟制と学校教育の違いのように語られたが、実感があった。私事だが、知っている個性的な社員の方々は、学者や音楽家になったり、あるいは逆に演劇の道から紀伊國屋勤めになったり、海外で奮闘したりと、転職しても続けてもバラエティあるDNAと感じる。なお、佐野眞一さんとの対談課題は今日も続く。2019/05/30

Shun

8
著者の松原治は、紀伊国屋書店の創業者と二人三脚で戦後日本の出版界を引っ張ってきた重鎮。そして本書は日経に掲載された「私の履歴書」の第一章と、対談が展開する第二章から成る。 出版界に関して、近年は新書などの出版が増加傾向にある反面、売り上げは年々減少しているなど書店にとっての厳しい状況が読み取れる。 第二章の対談で語られている内容には同調するものがある。書物が並べてある書店に行くと飢餓感が満たされると感じるのは私も同様です。そんな幸福感が味わえるリアル書店にはまだまだ存在して欲しいと願うばかりです。2018/03/17

ショーリ

3
3月に梅田蔦屋書店で行われた3つの書店が集まったトークイベントで梅田蔦屋の三砂さんが紹介していた、紀伊國屋書店元会長の松原治さんの本。創業者田辺さんと作り上げていった大書店の歴史に、ただただ感嘆。書籍の販売と共に、文化も盛り立てていかれたのだなぁとわかる一冊。書店の経営者の本を、書店員が全員読んでおかなくちゃいけないことはないけれど、本好き本屋好きとして、マストで読んでおかなくちゃいけないなと思いました。しかし梅田本店が95年に売上世界一になったっていう話が本当に信じられないなぁ・・・2019/06/08

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