内容説明
オープン化を加速させる次世代インターネット技術(XML、ウェブサービス、P2Pなど)の動向を説明、それが従来のビジネスモデルをいかに陳腐化させ、企業に「稼ぐ仕組み」の変革を迫るものであるかを解明。新規参入者にビジネスチャンスを広げる一方、独自仕様で顧客を囲い込んでいた既存業者の利益(デファクト・スタンダード戦略)を脅かす。そのせめぎ合いはいまピークに達している。ガースナーがIBMをソリューションカンパニーに変えたように、企業文化の改革は不可欠。日本企業は明らかになった知識情報革命をいかに乗り切ればよいのか。
目次
第1部 オープン化が加速する知識情報社会(「誰もが参加できる市場」の持つ意味;後押しする次世代インターネット技術群の進化)
第2部 オープンソース時代の経営戦略(オープン化がビジネスモデルを変える;オープンソースの台頭;日本企業への影響;ビジネスにおけるITとオープンソースの将来予測)
著者等紹介
末松千尋[スエマツチヒロ]
京都大学大学院経済学研究科助教授(専門は事業創成/ITビジネス/IT戦略)。1956年生まれ。79年東京工業大学卒業。84年スタンフォード大学大学院技術経営学科修了。85年よりマッキンゼー・アンド・カンパニー。88年より独立。国内外の大手企業からベンチャーまで、ITをキーワードにした全社組織変革・戦略構築コンサルティング活動に従事。95‐2000年慶応義塾大学ビジネススクール講師兼任。2001年より現職。2001‐04年筑波大学ビジネススクール非常勤講師
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