内容説明
多彩な人材と産業を引き寄せ、地域の潜在力を掘り起こす―ミュージアムは社会を変革する起爆剤だ!+経済人も文化人も行政関係者も必読。美術館や博物館など文化施設の存在価値を経済的視点から解き明かし、これからの経営戦略と正しい評価手法を示す。
目次
第1章 経済、文化、ミュージアムの新たな関係
第2章 都市再生とミュージアム―ニューヨークの事例を手がかりに
第3章 進化するミュージアム―地域と人々の潜在力の開拓
第4章 日本のミュージアムの現状と今後
第5章 ミュージアムと経営
第6章 行政主導から地域主導へ―改革の担い手の交代
第7章 ミュージアム評価の現代
第8章 改革メニュー―ミュージアム・リテラシーの向上にむけて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆう
3
巨大な箱物、悪くすると行政の負の遺産と言われてしまうミュージアムの「価値」を再考させる一冊。ミュージアムが負っているミッションを明確化、ステークスホルダーである地域、自治体、広くコレクションをみにくた旅人との架け橋になる。コレクションは自治体=地域公共の財産、ミュージアムの柱となるモノへの税金だけではない投資方法、既存ミュージアムの強化、これから造られるミュージアムにもいえること。博物館類似施設の多い日本だから、不況で閉館→コレクションの散逸とならないよう進化が必要。2016/10/13