出版社内容情報
崩壊の瀬戸際にあったIBMにCEOとして乗り込み、見事に復活させたガースナー。こびりついた文化を変え、闘う組織を作った辣腕経営者が、自らのマネジメントを余すところなく開陳した経営書の新たな金字塔! アメリカでも注目のベストセラー。
内容説明
IBM奇跡の復活。辣腕経営者がすべてを語る。
目次
第1部 掌握(誘い;発表 ほか)
第2部 戦略(IBM小史;大きな賭 ほか)
第3部 企業文化(企業文化;裏返しの世界 ほか)
第4部 教訓(絞り込み―自分のビジネスを知り、愛しているか;実行―戦略には限界がある ほか)
第5部 個人的な意見(情報技術産業;制度 ほか)
付録(社員に送ったメールの例;eビジネスの未来 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
13
ビジネスは長期的なビジョンを持って行うと近道を行けて目標を達成しやすくなる。時代と共にあったビジョンで無いと自分達が正しいと思って進んでいる道がお客さんたちから見ると価値を生まない事をやっている時が有る。経営陣は常にビジョンを見直し、自らの事業の定義をいつも考え直すことで組織を改革しお客さんの価値を生む正しい方向へ導いて行ける。経営はビジョンの罠に引っかかると周りも原因が掴めなくなり、自分達がやっていることを否定する事が難しくなって行く。客観的な視点を持って経営を見て、ビジョンを捨てる事が出来るのが決断2015/03/16
ビイーン
11
絶対の打ち止め、オフ・ライン、海を沸騰される、等々、IBM語は面白い。2016/05/08
Koichiro Minematsu
10
小さいものは美しく、大きいものは醜いという考え方は、まったくの戯言だと、ルイス・ガースナーは言う。象が蟻より強いかどうかの問題ではない。その象がうまく踊れるかどうかの問題であると。IBMのこれまでの、組織文化、行動様式の変容で企業が再構築。 最後は人だなぁっと。 ボイル・オーシャン!気合いが入るIBM用語ですね。2015/05/02
がっち
6
天才的なカリスマ性でガードナー氏はIBMを再建したわけではない。戦略と原則にもとづいて仕事をやりきったに尽きるだろう。ガードナー氏らしい経営であろうか。そして実績としても申し分ないほど素晴らしい。こういう経営者とお話したいものである。A2011/06/22
タクヤ∞
5
沈没しかかった極端に大きな企業を、他業界からやってきた男が、時には大胆に、時には堅実で辛抱強く改革する。ガースナーの緻密で真面目な性格がよく判る。第4部は参考になる考え方がとても多い。一文単位で取り上げると、ビジネスで当たり前の考え方のような気がするが、苛酷な企業変革を実践している事を踏まえつつ、読者に伝わるように その行動の根拠を論理立てている(同様に訳者も凄いかもしれない)。良書。数年おいて再読したい。2016/01/20