• ポイントキャンペーン

日経文芸文庫
貸し込み〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 399p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532280499
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

脳梗塞患者への巨額過剰融資事件の犯人にされ、巨大権力との全面対決を決意した元行員は、自らの潔白を証明すべく証言台に立つ。

内容説明

脳梗塞患者への過剰融資で訴えられた大手都銀・大淀銀行は、米国在住の元行員・左近祐介に濡れ衣を着せようとする。裁判での偽証、広報部による恫喝、開き直りなど、なりふり構わぬ銀行に対し、右近は東京地裁の証言台に立つことを決意。週刊誌の女突撃記者も参戦し、法廷内外で一大バトルが勃発する。―著者自らの体験をもとに描く、大銀行の歪んだ内幕と、司法の“救いようのなさ”。

著者等紹介

黒木亮[クロキリョウ]
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、航空機ファイナンス、貿易金融などを手がける。2000年、『トップ・レフト』でデビュー。英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

7
著者のエッセー集「世界をこの目で」に「著者が巻き込まれたとんでもない事件(実話)を本書で小説にした」と書かれていて、(少し古い本ですが)興味をもって読み始めました。上巻は略一気読みでした。勧善懲悪の図式、銀行実務の緻密な描写、著者の真骨頂である登場人物の戯画描写(女突撃記者、底なし沼のような目をした二重瞼の秘書役は秀逸)等飽きない工夫が随所に凝らされ、半沢直樹×金融腐食列島のような面白さです。それにしてもバブル真っ最中は、このような出鱈目な事案が罷り通っていたのかと思うと背筋が寒くなります。期待して下巻へ2017/01/24

ルイルイ

4
初作家。脳梗塞患者への過剰融資で訴えられた大手都銀が元行員右近に濡れ衣を着せようとする。なりふり構わぬ銀行にびっくりΣ( ̄◇ ̄*)エェッ!そして過去の資料を保管している右近にもびっくりΣ( ̄◇ ̄*)エェッ!2016/02/15

プレミアムモルツ

3
この主人公は凄い人だ。どうしようもなくお馬鹿で、自分のことしか考えていない宮入治に対し、何の義理もないのにとことん付き合ってあげるのだ。また過去の資料を保管しているのも真似のできることではない。大淀銀行の訴訟戦術はずさんではあったが、右近が証人としてしゃしゃり出なければ逃げ切っていた筈なので、銀行相手に訴訟で勝つ大変さをあらためて思い知らされた。2015/04/29

mm71

1
著者の実体験に基づくストーリーだけに迫力があり、情念も伝わってくる。被害者ではあるが、頼りない依頼人、ガツガツした編集者、保身第一の銀行員とキャラも充実して、エンタメとしても面白い。2016/10/17

藤澤謙光

1
次、下巻! って一緒に買うの忘れてた…2015/04/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9311253
  • ご注意事項