日経プレミアシリーズ<br> 宇宙の始まり、そして終わり

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日経プレミアシリーズ
宇宙の始まり、そして終わり

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  • サイズ B40判/ページ数 298p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532262839
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C1244

出版社内容情報

宇宙の始まりと終わりの謎を解くカギ、インフレーションと暗黒エネルギー。宇宙の現在、過去、未来の姿はどこまで明らかになっているのか? 観測的宇宙論の最前線に立つ研究者の解説を、作家がわかりやすく伝える。

内容説明

ようこそ、宇宙論の黄金時代へ!観測技術の飛躍的進歩によって、「宇宙最古の光」である宇宙マイクロ波背景放射の研究が進み、人類は多くの謎を解消しつつある。宇宙開闢直後の急膨張である「インフレーション」、そして宇宙を再び加速膨張させる謎の「暗黒エネルギー」。宇宙論研究で最先端の現場にいる天文学者の生の言葉を、ヒット小説家がわかりやすく紡ぐ。画期的な宇宙論の入門書が誕生した。

目次

第1章 宇宙の始まりとインフレーション(原初の光がいまも我々と共にいる;遠くを見たら、宇宙の始まりが見えた;宇宙に満ちているマイクロ波 ほか)
第2章 宇宙(論)を決める実験―WMAPの現場から(2001年6月30日、ケープカナベラルにて;博物学を精密科学にする;WMAP探査機の旅 ほか)
第3章 暗黒エネルギーと宇宙の終わり(宇宙論最大の謎、暗黒エネルギーへ;リンゴを投げ上げると…落ちてこない世界;暗黒エネルギー前史(宇宙定数は必要なかった?) ほか)

著者等紹介

小松英一郎[コマツエイイチロウ]
1974年、兵庫県宝塚市生まれ。東北大学大学院理学研究科天文学専攻修了。理学博士。マックス・プランク宇宙物理研究所所長、カブリ数物連携宇宙研究機構上級科学研究員。専門は宇宙論。宇宙の始まりから終わりを、物理学の理論と天文学の観測を駆使して研究する。西宮湯川記念賞、日本天文学会林忠四郎賞など国内の賞に加え、グルーバー宇宙論賞、米国天文学会ランスロット・バークレー賞、米国物理学会フェローなどの国際的な賞を多数受賞

川端裕人[カワバタヒロト]
1964年、兵庫県明石市生まれ。東京大学教養学部教養学科卒(科学史・科学哲学専攻)。文筆家。97~98年、コロンビア大学ジャーナリズムスクールに「モービル・コロンビア・フェロー」として在籍。個人メディア(メルマガ)「秘密基地からハッシン!」を配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みのくま

12
宇宙誕生からインフレーション(急膨張)の発生、そして現在進行中の宇宙の加速膨張。なぜそれが起きていると解ったのか、研究者の現場から臨場感を持って本書は伝えてくれる。それはそれで面白いのだが、やっぱり「なぜそれが解ったのか」を解説されても難しい上に、少し自分の理解したいものとはズレるため、あまり頭に入ってこないのも事実。ぼくはむしろインフレーションや宇宙の加速膨張の原因である「暗黒エネルギー」について知りたい。我々はこの地球の物理法則を自明のものとして受容するが、実は宇宙規模ではイレギュラーな存在なのだ。2018/11/11

こうや

8
自分が思ってた以上に宇宙の核心に触れるような研究が進んでいて驚いた。人類ってすごい。量子の揺らめきが全てを決定していたとすると、ちょっと怖い2017/05/12

しろくまZ

7
30年以上前に佐藤勝彦氏やアラン・グース氏らによって提唱されたインフレーション理論が、「原始重力波起源のBモード偏光の観測」によって、今一歩で実証され得るところまで来ているという話に興奮。また、インフレーション中の量子ゆらぎ由来の原始重力波の波長が、数十億光年というのも気が遠くなる話。直接観測出来るんだろうか? また、暗黒エネルギーについても、その時間変化を調べる幾つかのプロジェクトが進行中とか。今年のノーベル物理学賞は重力波検出に与えられたが、いま宇宙物理学がこんなにも「熱い」とは思わなかった。良書。2017/12/31

こうや

7
本書の中では、まだ重力波は観測されていない。僕が読んでいる今、重力波は観測されている。約1世紀もの年月をかけアインシュタインの理論が説明されたのである。体のうちからワクワクが駆け巡ってくる。とんでもない事には、とんでもない理論が付いてくる。まさにその通りで、宇宙を知ろうというのにはどんな真実も受け止められるほどの懐の大きさが必要なのだろう。事実だけでなく、事実に辿り着くための努力をしている研究者達のことがよくわかる。2017/12/15

黒豆

7
最近のニュースが気になり再読、研究者だけではなくサイエンスライターの視点で素朴な疑問を解消するように書かれておりわかりやすい、気になったのは、一般相対論って、たかだか太陽系ぐらいでしか検証されていない。ダークマターやダークエネルギーが本当に有りそうな証拠が積み上げられてきており、これからのニュースが期待出来そう。2017/05/01

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