内容説明
社会に革命をもたらし人々の生活を変えた革新技術は、時に当の発明とは縁もゆかりもない素人が生み出してきた。グーテンベルク、ワット、マルコーニ、ファラデー、もちろんエジソンも―技術開発史を彩る発明家たちの熱く波乱に満ちたエピソードで綴る、もうひとつの偉人伝。
目次
技術史を彩る素人発明家たちの発明力
活版印刷術を生んだ金細工師の知恵
一介の機械職人が演出した産業革命
紡績王アークライトはかつら師だった
フランクリンもリンカーンも発明家だった
「独学の天才科学者」ファラデーの二大発明
力織機は牧師、燃料電池は判事の発明品
オペラ原作者や画家たちの逞しき発明家魂
独学で「発明王」になったエジソンの秘密
「電気の素人」ベルの電話発明の虚実
自転車業ライト兄弟の動力飛行への執心
「自動車の世紀」を発明した機械工の予見力
ノーベル賞を手中にしたマルコーニの発明家人生
人口結晶に挑んだメールボーイと実験助手
パソコン時代を拓いた草の根発明家たち
「夢」を「形」に変えたＳＦ作家の着想
著者等紹介
志村幸雄［シムラユキオ］
技術ジャーナリスト、金沢大学講師。１９３５年北海道生まれ。早稲田大学卒業後、工業調査会に入社、取締役編集部長、社長などを歴任（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kabeo
2
「素人」というより、新しい分野を切り開いた人達という感じ。偉大な発明家が大勢紹介されています。発明においては個人の資質の影響が大きいと感じた。2012/09/23
Humbaba
2
ある分野に精通すればするほど，視野が狭くなってしまう危険がある．多くの場合深い知識は失敗を減らし，成功確率を高めてくれるが，ブレイクスルーを阻害する原因にもなりかねない．2012/08/21
のぶ
2
ざっくり要約すれば、発明家の伝記のダイジェストのような本です。現在の我々の高度に便利な生活を形成している多くの基本的発明は、ここに紹介されているような素人によってなされたものだ、そういう趣旨になっています。ここで言う素人とはa）大学や研究所などの専門的組織に雇われていない（後に教授になった人はいるとしても）か、b)発明にかかわる分野の科学（物理や電気や機械）にかかわる教育を受けてきていない、といった意味合いのようです。かなり丁寧に書かれている本だけど、一箇所「アルファベッド」という表記が引っかかりました。2012/04/05
おぎん
1
その分野の専門家でない人が起こしたイノベーションという話をまとめてある。 興味関心を持って追究するというのが大事と感じた。2015/03/20
のりきよ
1
偉大な発明をした人達のお話し。専門的な話の部分は所々よくわからなかったが、発明をする上で、素人には自由な発想ができたりするなどのアドバンテージがあるということは確かに共感した。2012/08/24
