内容説明
ソマリア沖に海賊が出没する理由は?タリバンはアフガニスタンをどれだけ支配している?イランや北朝鮮はなぜ核兵器開発を急ぐのか?―世界の紛争・戦争の背景を知れば、国際面のニュースが違って見えてくる。ナショナリズム、宗教・民族対立、資源・環境問題、グローバル化、軍需産業など多面的な視点と地図を駆使しながら、国際情勢をやさしく解き明かす。
目次
第1章 ナショナリズムが紛争・対立をもたらす
第2章 台頭するアジアと大国の角逐
第3章 中東・イスラム世界 止まらないテロの連鎖
第4章 グローバル化に取り残されるアフリカ
第5章 「アメリカの裏庭」から脱却を目指すラテンアメリカ
第6章 戦争はなぜ繰り返されるのか
著者等紹介
宮田律[ミヤタオサム]
静岡県立大学国際関係学部准教授。1955年生まれ。慶應大学大学院文学研究科修士課程修了。UCLA大学院歴史学科修士課程修了。専門はイスラム地域研究、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しろ
5
☆4 悪い意味で教科書みたいだった。事実をまとめた、と言えば聞こえはいいかもしれないが、それ以上のものはなく、読者に対する気遣いや面白みのようなところが全くなかった。著者の言いたいことは「おわりに」を読めばだいたい分かるしそれ以上の深みはない。せっかく本という形で発表するなら、なにか付加価値を生んでほしい。そして、僕は少ししか気付かなかったけど、皆さんによると誤植という致命的欠陥が多かったらしいので不味い。2011/08/13
La Principita
2
皆さんおっしゃるように誤植が多く、また事実を連ねた単調な文章が、時にどちらの立場について書かれているのか分かり難かったり。宮田先生、何か非常に書き急がれましたか??? でも内容的には大枠を理解するのに便利な1冊ではあります。最終章は、突き詰めると、チョムスキーや「貧困大国アメリカ」などで指摘されるテーマに共通する"米国の問題"が今後の世界の構図にどう影響するか、不安を感ぜずにおれません。2010/10/15
planp
0
図書館より。知識の少ない自分にも各国の動き方が何となく見えてきて、ためになった。2010/08/05
JACK
0
○ 近代から現代まで、世界各地で起こっている紛争を紹介している。各国や各宗教の思惑が書かれていて分かりやすい。カソリック、プロテスタント、ムスリムなどの宗教紛争に対する記述が興味深い。ただ、誤植や誤記が多すぎる。フランス革命は1979年ではないよ(苦笑)。仮にも「日経プレミアシリーズ」という名が付いているのに・・・。これでは他の記述も信ぴょう性が疑われてしまうのでは。2010/05/16