日経プレミアシリーズ
「理工系離れ」が経済力を奪う

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532260408
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C1234

出版社内容情報

「理工系離れ」の加速は日本の競争力の根幹を揺るがす深刻な問題だ。「文高理低」構造の定着で変質した現場の諸問題を、大学(教育)改革をめぐる様々なエピソードとともに描き、ものづくり復権への道を模索する。
筆者は数学を基礎とするORの分野では世界的に評価される研究者で、日本の金融工学理論の第一人者。東工大などで工学系の教授として直に経験してきた「理工系離れ」の実態を、エピソードとともに赤裸々に描き出します。

【目次】
第一章 理工学部離れ
第二章 進振り異変
第三章 工学部VS経済学部
第四章 なぜ経済学部か
第五章 経済学部金融学科
第六章 工学部理財工学科
第七章 巨大化した工学部
第八章 保守化した工学部
第九章 飛翔する工学部
第十章 私立大学工学部の戦い

内容説明

技術力があれば日本(経済)は生き残ることができる。その逆もまた真である。そのことに異を唱える人は少ないだろう。では、それを支えるエンジニアの存在は正当に評価されてきただろうか?(金融)経済学の勃興と理工学の地位低下の現実から、我々が直面する問題の本質を描く。

目次

第1章 理工学部離れ
第2章 進振り異変
第3章 工学部VS経済学部
第4章 なぜ経済学部か
第5章 経済学部金融学科
第6章 工学部理財工学科
第7章 巨大化した工学部
第8章 保守化した工学部
第9章 飛翔する工学部
第10章 私立大学工学部の戦い

著者等紹介

今野浩[コンノヒロシ]
1940年生まれ。63年東京大学工学部卒。71年スタンフォード大学OR学科博士課程修了。電力中央研究所研究員、筑波大学助教授、東京工業大学教授を経て、中央大学理工学部経営システム工学科教授。Ph.D.、工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

13
特に一昔前までの日本の社会においては,エンジニアで高収入というのは不可能であった.その立場にいる人間は発言の機会がないこともあり,それを克服しようとして来なかった.しかし,それによって生じた待遇差はエンジニアを志す人間を減らし,結果的に全体のパイが縮小するという結果を招いてしまっている.2013/03/12

takao

2
ふむふむ2020/03/29

tolucky1962

1
著者は工学部教授をされてきた方で、「工学部ヒラノ教授」など多く 書かれています。専門は工学と金融の境界領域で本書では エンジニアとエコノミストの生き方の比較が工学者側からされています。2014/01/10

SS

1
2度目ですが、今回はものすごくしみじみした。理系vs文系、T大vsTK大、C大vsTR大、専門vsスーパーエンジニア等々で、現在の日本の経済と教育・研究を明らかにする。この本と「ものづくり敗戦」は、きっと再読すると思う。2012/11/04

ぶひん

1
この国の富を築いてきたのは優秀なエンジニア達でありそれが金融業界に流れる現状では未来がないと著者はいう。著者は技術立国こそが日本の生きる道であり、小国しかできないIT立国も欧米の失敗した金融立国も日本には無理だと断じる。しかし、人口10億を抱えるインドも優秀な人材をそろえIT立国を目指しているし、欧米がリーマンショックで大きな被害を受けたのも金融経済がそれだけの規模を持っていたということであり、実際リーマン後にGSは過去最高益を出したはず。著者は結論ありきの主張を述べているのではないか。2011/03/29

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