日経ビジネス人文庫<br> 遊牧民から見た世界史 (増補版)

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日経ビジネス人文庫
遊牧民から見た世界史 (増補版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532195991
  • NDC分類 209
  • Cコード C0122

内容説明

遊牧民の視点から眺めると世界史が違って見えてくる。スキタイ、匈奴から、テュルク、ウイグル、キタイ、モンゴル帝国まで、膨大な原典史料をもとに草原の民の視点から人類史を描き直す。ロングセラー文庫の増補版。

目次

1 民族も国境もこえて
2 中央ユーラシアの構図
3 遊牧国家の原型を追って
4 草原と中華をつらぬく変動の波
5 世界を動かすテュルク・モンゴル族
6 モンゴルの戦争と平和
7 近現代史の枠組みを問う

著者等紹介

杉山正明[スギヤママサアキ]
昭和27(1952)年静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、京都女子大学専任講師、助教授を経て、京都大学大学院文学研究科教授。主要研究テーマはモンゴル時代史。日本におけるモンゴル史研究の第一人者。95年『クビライの挑戦』でサントリー学芸賞、03年司馬遼太郎賞、06年紫綬褒章、07年『モンゴル帝国と大元ウルス』で日本学士院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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shikada

21
遊牧民から見た世界史を俯瞰する一冊。いわく、中世の遊牧民は、侵略と破壊を行う破壊者として描かれるが、それは不正確で断片的な理解にすぎない。遊牧民の歴史は、中国やペルシャによって記録されたものからうかがい知ることしかできず、そこには書き手のバイアスがかかっている。遊牧民が記録を残さなかったのは、定住しない移動生活で、書物を抱えるコストを嫌ったから?ピンとこない地名も多く、欲を言えば地図を頻繁に載せてほしかった。こういう面白い本を読むたび、世界史をもっとちゃんと勉強しておくんだったなーと思う。2021/02/28

yoneyama

19
1997年の本。著者の熱量を感じる文体で、グーグルマップで地形を確認しながらゆっくり読み進めた。中央ユーラシアの歴史的、地理的情報を一とおり頭に入っている身として読んだけれど、新しい発見も多くおもしろかった。キプチャクハン、イルハン、チャガタイハン、オゴタイハンは今そう言わないんだ。ペルシア語起源の言葉であるなど、言葉の再確認レベルでもおもしろい。何より立体地図を俯瞰するような、山と川との地形ベースでの語りが、おもしろい。のっている講演をきいているような読書。2023/09/16

CCC

11
遊牧民と聞いて異民族と思うセンスが私にもあったので、遊牧民の築き上げた文明について知ることができてよかった。印象変わった。ただ税制とか、も少しくわしく知りたいところもあった。塩の専売制で富を得たとか、聞いたことがある。2020/04/22

中年サラリーマン

11
遊牧民っていうと?で頭に思い浮かんだのはひょっとすると西洋的見方or中華的見方かも。この本は同じものを見るにしてもどこからまるかという視点の大切さを教えてくれます。そして、公平な見方はないのだとも。で、具体的な内容は専門的である程度予備知識がないと難しいかも。なにしろモンゴル帝国はユーラシア大陸を横断する広さで研究するには20ヵ国以上の言語でかかれた文献に当たる必要があるのだから。そもそもユーラシアという言葉自体が西洋からみた一方的な分類でその中には西洋と同じ歴史のストーリーが存在するというのには納得。2013/10/10

Hatann

10
西洋思想や中華思想に基づく歴史観にて野蛮・殺戮のイメージを付された遊牧民の政治勢力の歴史を捉え直す。ヘロドトスや司馬遷を紐解きながら遊牧民国家が作為的な民族概念に縛られない曖昧でハイブリッドなものだったことを示す。領地拡大の文脈で頂点を極めたモンゴル帝国は敵を破ることではなく味方を増やすことに長けた。モンゴルとは民族を越えた何かだという。近代西欧は極端に武装化された軍事国家であり、現在の「中国人」も偏狭な民族主義では収まらない巨大な複合体である。それらの正統化として遊牧民に対するレッテルが利用されてきた。2020/03/23

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