内容説明
整理術を磨いていくと、仕事を取り巻く環境がみるみる快適になっていくのが実感できるはずです。それに伴い、仕事の精度も劇的にアップしていることでしょう。この本で僕が述べる整理術とは、整理のための整理ではなく、快適に生きるための本質的な方法論。ですから、デスク周りなどの空間から仕事上の問題、人間関係に至るまで、あらゆる場面に応用できるのです。
目次
1章 問題解決のための“超”整理術
2章 すべては整理から始まる
3章 レベル1「空間」の整理術―プライオリティをつける
4章 レベル2「情報」の整理術―独自の視点を導入する
5章 レベル3「思考」の整理術―思考を情報化する
6章 整理術は、新しいアイデアの扉を開く
著者等紹介
佐藤可士和[サトウカシワ]
アートディレクター/クリエイティブディレクター。明治学院大学、多摩美術大学客員教授。1965年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。博報堂を経て「SAMURAI」設立。国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのクリエイティブディレクション、幼稚園や病院のプロデュースまで、対象となる企業、組織の本質をつかみ、その存在を際立たせるコミュニケーション戦略とデザイン力で常に注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
51
ユニクロや国立新美術館のアートディレクターとして知られる佐藤可士和さんの整理術。自分の関わった仕事と絡めながら、空間の整理、情報の整理、思考の整理と論理的に論じる。最大のポイントは、視点を見つけること。さ、このゴールデンウィーク、まずは空間の整理から始めようかな。2018/04/26
matfalcon
39
整理については、『やさしい情報整理学』(かいきよみち)にトドメ。いまほど「断捨離」と言われなかった50年前から「ムックはどうするか」などと真剣に論じていた。それに比べると本書はややモノに比重がかかりすぎているよう。2018/06/09
コダマ
25
この人ってプロデュースする人じゃなかったっけ?整理整頓って関係あるの?という感じで手に取った本。物と情報の整理の仕方を3つづつあげて、仕事と私生活に取り入れてますという話。私は整理整頓は才能だ(笑)と思っていたので、失敗だったことや整理した挙げ句に問題点が出てきた話が出てきた事が印象に残りました。やっぱりできる人も努力してんだ。トヨタの5Sの本にちょっと嫌気が指している方にはライトでクールで面白いかも。2016/01/02
Kazu.S
18
学生の時に小山薫堂と佐藤可士和の対談を見て受けた衝撃。その時自分は小山脳だなという感想だったけど、この本を読むと今の自分に必要なのはこの整理術かもと感じる。取っ散らかった脳内の思考を整理、意識せねば。。2017/02/08
チャー
16
アートディレクターの著者が整理術を紹介した本。著者がこれまでに携わったデザインの仕事の経験を紹介しながら、空間、情報、思考と3ステップに分けての整理方法が紹介されている。複雑な世の中は、常に整理が必要という点は納得。単純に身の回りを整えておく方法に留まらず、課題設定と解決にまで言及されており大変参考になる。まずは状況判断し言語化することでクリアにする。そして解決のために様々な視点を導入、そして課題を設定するという手法は未知の問題が山積する昨今をひとつづつクリアしていくための良い考え方だと感じた。2021/10/04