日経ビジネス人文庫
桂米朝 私の履歴書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532193935
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0123

内容説明

「心底好きな落語を語って生きてこられた幸せ」―1947年に4代目桂米団治に入門以来、60年にわたって上方の笑いを追い求めてきた不世出の落語家、桂米朝。落語界ただ一人の現役「人間国宝」にして文化功労者の自伝。

目次

第1章 入門まで(出生;落語少年 ほか)
第2章 落語漬けの日々(入門;三代目桂米朝 ほか)
第3章 充実の時代へ(駒ひかる;結婚 ほか)
第4章 人間国宝(落語全集;レコード全集 ほか)
「私の履歴書」落ち穂拾い(石毛直道;桂米朝)

著者等紹介

桂米朝[カツラベイチョウ]
落語家。本名、中川清。1925年生まれ。大東文化学院中退。47年、4代目桂米団治に入門、3代目桂米朝となる。96年重要無形文化財保持者(人間国宝)認定。2002年文化功労者顕彰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

49
2冊続いて米朝師匠の本。いよいよ本人の自伝。若いときは苦労もあったけど、しかし師匠自身が言っているように「最高に幸せな男」だったのでしょう。台本なしに自分で選曲したのだから、本来の意味で、掛け値なしの落語家初のディスクジョッキーでもあったし、生まれが大連で、姫路の出身、東京で学生時代を送ったことも、洗練された芸風の源泉だったのかもしれませんね。2018/04/29

Willie the Wildcat

32
落語への思いと、その一途な言動。上方落語の復興や古典の発掘なども、著者の人生に自然に溶け込んでいる印象。「箸袋に米朝」が、そんな姿勢を如実に表す。朝日放送の専属など、新たなことへの取り組み姿勢も、道と出会いを拡げる。自身の”脱肛”ネタでの小松氏・三田氏の掛け合いも、そんな人脈のなせる業。「世のお余り」とどこまでも謙虚。繋ぐ”心”。蛇足だが、司馬氏の睡眠薬代わり・・・?”オチ”に二度目の笑い。(笑)2014/11/14

空猫

18
三代目・桂米朝の自伝。連載形式で綴られたものをまとめている。さらりと日記のように語っているけれども,内容はとても一人の人生とは思えないほどに濃厚で,米朝の歩みとともに上方落語が再興され,ラジオ・テレビの時代を生き抜き,現代でも通用し,未来にも遺されていく芸として完成していくことがよく分かる。2017/05/17

tama

10
図書館本 「我々は先人の遺産で仕事させてもらっている。当然それを次の時代に伝えてゆく責任がある。それに際し、少しでも付加価値を上乗せしていかねば」「今の客だけに受けるように変えるだけでは一時はプラスになっても、結局はマイナス」「ついに負傷者を出したのがざこば」「今、大阪落語に真打制度はない」「レコード上方落語大全集は累計百万枚売れた」「茂山千之丞さんとは飲み友達」「(人間国宝になって)これが壺や絵やったら息子も高う売ることができるんですが」 「!」な話が沢山ありました。ますます惜しい人を失ったと思います。2015/08/28

半田ぱん吉

8
落語をいま楽しめるのは、小さい頃から落語に親しんできた少年が、後世に残そうと奮闘してくれたからこそ。今日も寄席に行ってきました。季節ごとに味わえる話の数々、いくつあるのでしょうか。米朝さんありがとう。紫綬褒章おめでとうございます。2009/12/12

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