内容説明
東山千栄子、水谷八重子、杉村春子、田中絹代、ミヤコ蝶々―。様々な境遇から這い上がり、人生の荷をたくさん背負いつつも、最後まで芸一筋に生きた彼女たちがつかんだ幸せとは。人生を舞台に「女の一生」を演じた昭和の大女優五人の鮮烈なる生涯を収録。
目次
私の履歴書 東山千栄子(司法官の娘―佐倉藩の城代が先祖;父の転任―思い出す仙台の寒さ ほか)
私の履歴書 水谷八重子(薔薇好き―弱そうで強いから…;初舞台―島村先生のおめがね ほか)
私の履歴書 杉村春子(役者冥利―「女の一生」に深い愛着;声楽家への夢―三浦環にあこがれる ほか)
私の履歴書 田中絹代(女優生活五十年―映画を夫として選ぶ;ふるさと下関―父の味知らずに育つ ほか)
私の履歴書 ミヤコ蝶々(芸一筋七十年―笑いと涙の女の一生;東京生まれ―実家は下町の家具店 ほか)
著者等紹介
東山千栄子[ヒガシヤマチエコ]
1890年千葉市生まれ。結婚後36歳で女優を志し、築地小劇場の研究生となる。1944年俳優座結成に参加、看板女優として活躍。80年逝去
水谷八重子[ミズタニヤエコ]
1905年東京神楽坂生まれ。芸術座で、新劇の子役として出発、のち新派に加わる。花柳章太郎亡きあと新派を支え、演劇界を代表する女優の一人となった。79年逝去
杉村春子[スギムラハルコ]
1906年広島市生まれ。27年、築地小劇場の研究生となる。文学座創立メンバー。「女の一生」で布引けいを演じ、第1回芸術院賞を受賞。97年逝去
田中絹代[タナカキヌヨ]
1909年山口県下関市生まれ。24年、松竹下加茂撮影所に入所し、「元禄女」でデビュー。生涯250本余りの映画に出演し、6本の映画を監督した。77年逝去
ミヤコ蝶々[ミヤコチョウチョウ]
1920年東京小伝馬町生まれ。7歳の時、一座を結成、初舞台を踏む。「夫婦善哉」は20年も続いた長寿番組。2000年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
にやり2世