出版社内容情報
あわてて乗った電車が反対方向の電車だったり、曜日を間違えて会議をすっぽかしたり……。人はなぜこういった失敗をしてしまうのか。そのメカニズムを分析し、ミスを少なくするための方法について考える。
内容説明
あわてて乗った電車が反対方向の電車だったり、曜日を間違えて会議をすっぽかしたり…。人はなぜこういった失敗をしてしまうのか。そのメカニズムを分析し、ミスを少なくするための方法について考える。
目次
第1部 ミス発生のメカニズム(うっかりミスはなぜ起きる;錯覚と勘違い;違反とリスク行動)
第2部 広く応用できるミス対策(台所から学ぶミス防止学;鉄道から学ぶ事故防止法;ミスとのつきあい方)
著者等紹介
芳賀繁[ハガシゲル]
1953年生まれ。77年京都大学大学院修士課程(心理学専攻)修了後、国鉄労働科学研究所、JR総合技術研究所、東和大学などを経て、現在立教大学文学部心理学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スリーピージーン
11
ミスは「起こるもの」と心得る。過失は重罰より解明と改善、予防。違反は重罰。その考え方に賛成です。ミスは隠すと繰り返されるし、前例をふまえて仕組みを変えることで防げますね。へぇぇ~と雑学としても楽しめる内容です。心理学的に解説しているのでむずかしいところもありますが、なるほど!と読み応えもあります。みんな黙ってるけど、けっこうおっちょこちょいしていますよね。だれでも。2019/05/18
さなだ
5
図書館 ミスはなぜ起こるのか。ミス発生のメカニズムを心理学から解き、ミスを少なくするための方法を考える。2012/01/31
脳疣沼
2
仕事(というか日常生活でも)ミスが多いので興味深く読んだ。安全確認など、バカにしないでめんどくさがらずにやるしかないね。「失敗」については畑村洋太郎が有名だが、本書も面白かった。2017/06/19
焼きそばん
2
失敗についてどうして失敗するのか?そこにわかりやすく解説してくれます。自分がぼんやりしておりまちがえるのか?早とちりしてまちがえるのか?人が介在するからヒューマンエラーから事故につながる、手順通りやらないといけないんだと言っていた自分が恥ずかしくなってきました。気合いだけでなく心理学の側面から考えて、行動に基づいてミスしないようにしないといけないと気づかされました。2016/09/15
itchy1976
2
ミスのメカニズムに関しては詳しく言及してあったのですが、ミスって具体的にどうやって防ぐんだろうという観点があまりなかったですね。具体的に説明してあるのは好感が持てますし、各章ごとにまとめがありますので、論旨はつかみやすいのではないでしょうか。 http://blog.goo.ne.jp/itchy1976/e/b3366ae828e091cb9d164e67029155a32012/08/18