日経ビジネス人文庫
誰がケインズを殺したか―物語で読む現代経済学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532190859
  • NDC分類 331.74
  • Cコード C0133

出版社内容情報

戦後経済学に君臨するケインズ理論の盛衰を通して、現代経済と経済学の変貌をわかりやすく解説。ケインズ、フリードマンをはじめ、魅力あふれる学者たちの抗争を通して、ミステリータッチで描く現代経済学物語。

内容説明

戦後経済学に君臨するケインズ理論の盛衰を通して、現代経済と経済学の変貌をわかりやすく解説。ケインズ理論と、対立するマネタリズムやサプライサイド・エコノミックス、合理的期待学派などとの熾烈な覇権争いをミステリータッチで描いた現代経済学物語。

目次

第1章 ケインズは本当に死んだのか
第2章 ケインズとはどのような人物だったのか
第3章 ケインズは古典派を超えたか
第4章 ケインズ革命はどう波及したか
第5章 マネタリズムの反革命
第6章 マネタリストは金融政策をどう変えたか
第7章 経済成長のダイナミズム
第8章 財政赤字の経済学
第9章 ドル体制は崩壊したのか
第10章 「経済生活の質」をいかに高めていくか
第11章 誰がケインズを殺したか

著者等紹介

ビブン,W.カール[ビブン,W.カール][Biven,W.Carl]
ジョージア工科大学経済学部名誉教授。セントルイス州立大学で博士号取得。マクロ経済学、公共政策専攻

斎藤精一郎[サイトウセイイチロウ]
立教大学社会学部教授。1940年生まれ。東大経済学部卒。日本銀行を経て、現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

高橋 橘苑

18
もしかしたら、本書は経済学に興味のある人にとって、誰もが感じていた疑問を指摘した点で、当時の人々の相当な共感を得たのではないか。もし、フィリップス・カーブが真実なら、ケインジアンが理想とする失業を減らし、完全雇用を目指すほどに、経済はインフレ圧力にさらされることになる。ケインズ経済的な政府介入を修正した、新古典派による経済の自己調整力に期待した時代が80年代であったと大まかには言えるだろう。本書の著者のさまざまな指摘は、現代でも色褪せていない。経済学をもっとクールに捉える視点を養える、絶好の一冊となった。2017/01/09

けん

3
副題の「物語で読む~」につられて読みだしたけど、大学卒業後30年近く経済学から遠ざかってた上、基本的にアメリカの事情が中心なので、読了までに結構な時間がかかってしまった。内容は比較的、描写も平易でわかりやすく、ある程度、経済学の基本を押さえている人が、楽しく読みながら、30~80年代までのアメリカ経済と経済学の関係の基本的な流れを整理するのにいい本なのではないかと思います。ただ、経済の初心者にはきついだろうなあ。2017/08/14

ハイディ

0
どんなときにも通用する経済学はないということ?不況時はケインズ、好況時は新古典?2021/09/30

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