南部は沈まず

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  • サイズ B6判/ページ数 483p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532168254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0021

内容説明

戦国末期を乗り越え、国づくりを進め、大震災、大津波からの復興も果たした南部一族の熾烈な戦い。戦国奥州を描く歴史小説。

著者等紹介

近衛龍春[コノエタツハル]
1964年生まれ。大学卒業後、オートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務、フリーライターを経て『時空の覇王』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

25
戦国時代における北端の大名・南部家。同族の連合体の長でしかなかった南部家がいかにして戦国~江戸初期までを生き抜いたかを描いた長編歴史小説。内々でいがみ合い、親族に反論されれば行動することも出来ない主家の力のなさは、読むのにフラストレーションがたまる(笑)しかし我慢と気遣い、選択と前進を貫くその経緯は非常に精密。特に阿ってでも生き残ろうとする南部と、自家の誇りを最期まで貫いて滅ぶ九戸が悲しくも交錯する場面は必読の価値アリ。また、東日本大震災を想っての、江戸時代の大地震の描写は心を打つ。2012/11/25

スー

18
53豊臣政権から徳川政権にかけて戦国大名から近代的な大名に変化の過程や難しさを南部信直と南部利直の親子を中心に読める南部家を題材にした珍しい本です。南部家は旧態然としていて徳川時代になっても検地ができず正確な石高が出せず権力を大名に集中できず散々苦労していく。そもそも南部家は一族が大きな力を持っていてさらに信直は廃嫡された事もあり支援してくれた北家や八戸家には強く出れないという弱みもあった。既得権益を持つ有力者達を家臣に取り込む事がいかに困難な事かがよく分かる良い本でした。2023/07/29

Ryuji

7
★★★★★この本かなりの力作、史料をかなり読みこんで書かれたのだと思います。これまでの個人的なイメージでは南部信直は九戸政実や津軽為信よりちょっと格下という印象でしたがそれが一変しました。世間一般的には南部家はマイナーで地味(知らない人も多々いると思います)ですが、戦国末期から江戸初期の南部家は面白いです。南部家に関わる小説はこれで三冊目ですがどれも良い。もしも南部信直・九戸政実・津軽為信が一致団結していたら、北東北の大勢力になっていたと思う。これに伊達政宗が加わったら歴史はどうなったのだろう・・。2013/02/15

Takahiro Terui

5
長編歴史小説。好きなジャンルだが登場人物の数の多さと、知らない人物だらけで、かなり時間がかかる一冊。南部藩の歴史や成り立ちの経緯は非常に深く書かれている。全体にわたって、南部とは、忍耐の血筋なんだ!というのが強く描かれている。なんにせよ、時間がかかる作品。

Kimu2

1
知る機会の少ない戦国時代末期の南部氏を取り上げた珍しい歴史小説だと思います.戦国時代によくある家中の混乱,周辺大名への対応,天下統一にからむ中央政権への係わりなどの内容の他に,自国の国づくりや自然災害への対応を取り上げるなど,興味深く読ませていただきました.冬の盛岡城址を散策したりもりおか歴史文化館に行ったことを思い出しました…

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