戦略の本質―戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532165291
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C3034

内容説明

戦後60年の戦略不在に終止符を打つ!大逆転を生み出すDNAを戦史から解明。

目次

序章 なぜいま戦略なのか
第1章 戦略論の系譜
第2章 毛沢東の反「包囲討伐」戦―矛盾のマネジメント
第3章 バトル・オブ・ブリテン―守りの戦いを勝ち抜いたリーダーシップ
第4章 スターリングラードの戦い―敵の長所をいかに殺すか
第5章 朝鮮戦争―軍事合理性の追求と限界
第6章 第四次中東戦争―サダトの限定戦争戦略
第7章 ベトナム戦争―逆転をなしえなかった超大国
第8章 逆転を可能にした戦略
終章 戦略の本質とは何か―10の命題

著者等紹介

野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
1936年生まれ。カリフォルニア大学(バークレイ)経営大学院卒業。Ph.D.現在、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授

戸部良一[トベリョウイチ]
1948年生まれ。京都大学大学院修了。博士(法学)。防衛大学校教授

鎌田伸一[カマタシンイチ]
1947年生まれ。上智大学大学院修了。防衛大学校教授

寺本義也[テラモトヨシヤ]
1942年生まれ。早稲田大学大学院修了。早稲田大学アジア太平洋研究センター教授

杉之尾宜生[スギノオヨシオ]
本名、孝生。1936年生まれ。防衛大学校卒業。防衛大学校教授(元一等陸佐)を経て現在、グッドウィル・グループ監査役
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

caniTSUYO

5
ケースにより戦略の共通点や戦略の本質を浮かび上がらせた本書 序章の戦略論の系譜は門外漢でも戦争への認識や戦略論の変遷を知ることで導入としてわかりやすかった。 ケースとしては毛沢東の包囲討伐戦の章がダントツで面白かった。毛沢東のビジョンを提示して仲間を鼓舞し、民主制を導入、インタラクティブな対応…めちゃくちゃリベラルな組織での珍しい好事例。終章では様々な理論があれど結局ビジョンを描くことや器のデカさのような人間のリーダーシップに帰結してるのが面白すぎた。 野中先生たちがDAO的組織を志向していてびっくり!2023/07/25

kayak-gohan

5
「戦略」⇒目的をはっきりさせること、その達成のために何をすればよいかを考えること。⇒相手と自己の戦力を量的および質的に見積もること⇒自己の強みを生かす一方、いかにして敵の長所を封じ込めるかを作戦化し実行する。 大雑把ながら上記のようにロジカルに定義できることを諸事例とそのアナリシスから学びました。2009/08/15

Kazyury

3
クラウゼヴィッツ以降の戦略論の系譜(1章)、戦史研究(2~7章)と、垂直的な戦略構造のまとめ(8章)は著者陣の専門性が十二分に発揮されており、軍事を中心として歴史を学ぶ上で有用だった。 一方、日本という国の戦略を再考する課題設定(序章)と、戦略の本質を抽出しようとした終章については、些か竜頭蛇尾というか、とって付けた感が拭えない。リーダーシップの汎化は難しいのだろうな。 前作の「失敗の本質」に感銘を受けただけに、自分も期待し過ぎていたのかもしれないが、副題にある「戦史に学ぶ」に限定するならばお勧め。2018/09/22

Mitz

3
太平洋戦争中の日本軍の失策を論じたベストセラー『失敗の本質』の姉妹編。前著とは逆に、「逆転にこそ戦略の本質あり」と、戦略の真髄を説く。毛沢東の対国民党の戦い、バトル•オブ•ブリテン、スターリングラードの戦い、朝鮮戦争、第4次中東戦争、ベトナム戦争(逆転をなしえなかった例)を題材とした戦略のケーススタディは、非常に示唆に富む内容である。この書をしっかり読み込んだ後、『失敗の本質』を読み、「では、日本はどうすれば良かったか」を考察すれば得るものは多かろう。歴史にifはないというが、良き頭の体操になると思う。2014/07/09

Studies

2
戦史に興味ある人はなお為になる。2017/05/20

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