恋の動物行動学―モテるモテないは、何で決まる?

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532163396
  • NDC分類 481.78
  • Cコード C0040

出版社内容情報

動物は、自分の遺伝子を受け継ぐ子供をたくさん残すべく懸命に努力している。オスとメスで思惑が違うのも当然だし、子殺し、浮気・不倫行動にも「理由」がある。動物を直視すれば「人間社会とは何か」が見えてくる。


目 次

まえがき

第1章 虫たちの反則技

   「とんでもない隣人に、苦労してます」――カタアリ
   「軍備増強に、文句をいう人なんていません」――オオズアリ
   「やっぱり、正直者はバカをみる」――寄生コバチ
   「男女産み分けの法、伝授しましょうか?」――ミツバチ
   「この高等数学、わかるかな?」――キョウソヤドリコバチ
   「僕だって、こんな手は使いたくない」――カワトンボ
   「釣った魚には餌はやらないよ!」――ガガンボモドキ
   「雌には、気は許せない」――コオイムシ
   「私、四ヵ国語が話せます。フフフ…。」――北米産ホタル
   「自分の個性、抑えていませんか?」――モンシロチョウ
   「なぜ、交尾を拒否するかって?」――モンシロチョウ
   「命が惜しくないわけじゃないけど」――セアカゴケグモ
   「21分だけ、待って」――サラグモ
   「子供の『食事』を邪魔しないでね」――カバキコマチグモ

第2章 魚たちの亭主自慢

   「オイシイところばかりもってくヤツがいますよね」――カダヤシ
   「見かけだけで、夫は選びません」――トゲウオ
   「先祖代々、女装家系でうまくやってます」――ブルーギル
   「夫業は飽きた! 早く妻の座につきたい」――クマノミ
   「おしどり夫婦も楽じゃない」――タツノオトシゴ
   「先祖伝来の奇襲戦法。卑怯なんていわせない」――ギンザケ
   「裏切った使用人は、容赦しません!」――カワスズメ
   「ささやかながら、倫理観はもってます」――サンショウウオ
   「だましあいの毎日、ホトホト疲れました」――米国産サンショウウオ

第3章 鳥たちの一夫一妻制

   「本当にあなたの子だと、いいきれますか?」――ヨーロッパカヤクグリ
   「打ちあけた話、もう一人、夫が欲しいわ」――ヨーロッパカヤクグリ
   「一夫一妻制なんて、見かけだけですよ」――セッカ
   「心配で妻をひとりにしておけません」――ショウドウツバメ
   「あなたが外でつくった子は、私が始末しました」――イエスズメ
   「不倫相手はみんなお嬢さんよ」――アオガラ
   「あいつばかりが、なぜモテる」――ギアナイワドリ
   「歌がもっと上手だったら、モテるのになあ」――スゲヨシキリ
   「従兄弟同士の結婚が、なぜ許されるの?」――ウズラ
   「仲のいいところを見せつけられると、つい私も……」――ウズラ
   「一番信用できないのが、仲間です」――ワタリガラス
   「初恋の人が忘れられません!」――キンカチョウ
   「このマイホームは譲らんぞ!」――シジュウカラ

第4章 哺乳類の気苦労

   「どうせタダ働き、とことんサボってやる!」――ハダカデバネズミ
   「なんといわれても、息子より娘が可愛いの!」――フロリダモリネズミ
   「人を見る目には、自信があります」――ナミチスイコウモリ
   「利己的といっても、人間ほどじゃありません!」――ライオン
   「女友達なんてアテになりません」――ライオン
   「こんなお母さんを、許してね」――アカゲザル
   「誰と組むか、それが問題だ!」――ボンネットザル
   「私たちのこと、少しはわかってきたみたいですね」――ニホンザル
   「権力も欲しいし、子供も欲しいし……」――ドグエラヒヒ
   「人間社会の駆け引きなんて、あまい、あまい」――チンパンジー

あとがき

内容説明

動物は自身のよりよい生存と、よりよい繁殖のためにいかなる行動戦略・戦述を発達させたのか、それをいかに駆使して生を営んでいるか、そして、協力、裏切りなどの社会行動を追う。

目次

第1章 虫たちの反則技(「とんでもない隣人に、苦労してます」―カタアリ;「軍備増強に、文句をいう人なんていません」―オオズアリ;「やっぱり、正直者はバカをみる」―寄生コバチ ほか)
第2章 魚たちの亭主自慢(「オイシイところばかりもってくヤツがいますよね」―カダヤシ;「見かけだけで、夫は選びません」―トゲウオ;「先祖代々、女装家系でうまくやってます」―ブルーギル ほか)
第3章 鳥たちの一夫一妻制(「本当にあなたの子だと、いいきれますか?」―ヨーロッパカヤクグリ;「打ちあけた話、もう一人、夫が欲しいわ」―ヨーロッパカヤクグリ;「一夫一妻制なんて、見かけだけですよ」―セッカ ほか)
第4章 哺乳類の気苦労(「どうせタダ働き、とことんサボってやる!」―ハダカデバネズミ;「なんといわれても、息子より娘が可愛いの!」―フロリダモリネズミ;「人を見る目には、自信があります」―ナミチスイコウモリ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naobana2

13
動物、虫の生態のコラムのまとめです。生物知識ゼロの私にはどれも新鮮でした。2015/05/24

Uzundk

4
都市に住む人間に足りないのは繁殖成績への欲求かも知れないなどと思いつつ。動物たちはどのような要求や衝動について生殖活動をしているのかの観察。繁殖のための行動、どこで求愛をし、どのタイミングで争い、もしくは夫婦関係を維持するのか、その繁殖成績への希求が面白い。いや、本人(鳥、虫?)達ははそんな打算的に考えておらず、恋のような感情によってそんな行動を取っているのかも知れない。人間にとって恋は衝動的で計算できるものでは無いらしい、それらの背景を動物たちの行動から考えると面白い。2015/03/29

kottono

1
恋の…とありますが。本自体は新聞への連載コラムをまとめたものです。色んなシチュエーションでの動物の行動について。読みやすい。2014/01/07

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