出版社内容情報
「真っ赤に染まった紅豆腐の正体は」「世界の美味 蛇の卵黄」「天下の奇食 幼鳥食い」---。言葉でいくら語っても、これらの珍食の凄さは理解できない! 珍食奇食を求めて世界を股に掛ける食の冒険家によるビジュアルエッセイ。
内容説明
世にも不思議な怪食の発見。愉快な料理人との出会い。珍食奇食を追い求め、世界を股に掛ける食の冒険家が贈る、涙と笑いのビジュアルエッセイ。
目次
赤い色が似合う国
犬を食す
涙に咽ぶ魚です
君知るや究極の蛇の味
鶏がとっても旨いから
草の子たちに成仏あれ
虫は胃のもの味なもの
永遠の熟鮓
茶の国は知恵深し
醸して変身
豚は家族の一員である
牛肉がいっぱい
蘇れ珍獣たち〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
24
「超能力微生物」と「猟師の肉は腐らない」という本。両方好きだったのですた、同じ著者さんだと最近気付いた!という訳で、小泉武夫氏の本をたくさん読んでみよう!小泉先生、グルメ?好奇心旺盛?頑丈な胃袋?なんか分からないけれどすごいと思います。何でも食す!なお文体が口語体というか、夢野久作さんのような?「○○でございましたなぁ、グヘヘ」みたいな感じ。慣れると気にならなくなります。2021/06/01
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
18
主に中華民国の変わった食材、変わった保存法についての紀行文。作者は東京農大の醸造学発酵学の教授。もやしもん…?2024/02/26
ようはん
10
中国人は椅子とテーブル以外の4本足の物はなんでも食べるという言葉を聞いた事あるが、この本で紹介されている食材となる動物は本当に数多い。多数の写真で雰囲気が伝わってくるが蛇酒とか出てくるから割と読む人を選ぶ気が。2019/12/04
ジュースの素
5
確か2度目くらいだが、読んでて気分が悪くなりそう。笑 小泉さん恐るべし❗️ 中国だからね〜余計にすごい。韓国のホン-オ つまりエイだが、アンモニア臭さにクラクラして来そうだ。世界は広い。2015/09/03
すぎえ
5
著者の小泉武夫氏は食文化学の大家で発酵学に広く精通している。本書は中国を中心に日本、韓国の食文化を五感を総動員して比較している。とくに本書ではふんだんに写真が用いられているためかなり強烈なインパクトがあった。虫とか、蛇とか、ヤモリとか。ただ、食文化の発展の様子を過去の文献を例示して示しているので人類がゲテモノ食いから農耕、牧畜、食品加工と発展していく過程がつかめておもしろかった。さらに食医学や健康志向、味の追求への分岐とかにも議論が及んでいて「食べ物」という身近なものだけに興味がつきない一冊だった。2009/11/08