出版社内容情報
競争原理で経済を活性化させた代償として所得格差が拡大、公的医療や教育が荒廃したイギリス。社会の安定を保ちつつ、グローバル競争を勝ち抜くにはどうすべきか。ブレア英政権が主張し、欧州政治の基本理念となった「第三の道」の実像を明らかにする。
■目次
はじめに
第一章 社会主義は過去の遺物か
社会主義の終焉/旧式の社会民主主義の限界/新自由主義の矛盾/二つの「主義」の比較/自由主義は万能か/
四つの"主義」の配置図/社会民主主義はどこへ行くのか
第二章 五つのジレンマ
グローバリゼーションの意味するもの/新しい個人主義とは何か/左派と右派の区別は意味を失ったのか/
政治家は将来設計を担い得るのか/環境配慮型の近代化/「第三の道」が目指すもの
第三章 国家と市民社会
民主主義の民主化/アクティブな市民社会をつくる/犯罪とコミュニティー/民主的家族
第四章 平等とは何か
「包合」と「排除」/ポジティブ・ウェルフェア社会/社会投資はどう行われるべきか
第五章 グローバル時代に向けて
コスモポリタン国家とは何か/多文化主義/コスモポリタン民主主義/ヨーロッパ連合の存在意義/
グローバルなガバナンス/安定、平等、繁栄が溶け合う世界
結び
訳者あとがき 「第三の道」はどこへ行く
注
索引
内容説明
グローバリズム、市場主義と、社会の安定は両立できる。冷戦以降の欧米政治の基本理念となった考え方を初めて包括的に明らかにする待望の書。ブレア英首相に多大な影響を与えた現代社会学の泰斗ギデンズが放つ、21世紀社会への指針。
目次
第1章 社会主義は過去の遺物か
第2章 五つのジレンマ
第3章 国家と市民社会
第4章 社会投資国家
第5章 グローバル時代に向けて
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Nさん
遠山太郎
Saiid al-Halawi
ken
Ryosukem90