自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法測

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自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法測

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  • サイズ B6判/ページ数 549p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532147693
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C3045

出版社内容情報

有機体が相互に作用して、整合性をもった生態系や組織が作られるが、こうした一連の構造はどこからくるのか。自然かつ自発的に秩序が生み出される「自己組織化の原理」に立ち、生命から経済システムまでとらえ直す。

内容説明

21世紀をひらく知の羅針盤!自己組織化の理論は、ダーウィンの自然淘汰説を超えた生物進化の秘密を明らかにし、技術の進化、経済理論、民主主義体制の合理的説明さえも可能にする。

目次

宇宙に浮かぶわが家で―自己組織化と自然淘汰が生物世界の秩序を生んだ
生命の起源―単純な確率論からいえば生命の誕生はありえなかった
生じるべくして生じたもの―非平衡系で自己触媒作用をもつ分子の集団
無償の秩序―自然に生じた自己組織化は進化する力ももっていた
個体発生の神秘―一個の卵から生物体ができる「法則」は何か
ノアの箱舟―生物の多様性は臨界点の境界への進化から生まれた
約束の地―分子の自己組織化を応用すれば新しい薬をつくることができる
高地への冒険―生物や生物集団はより適した地位へと進化していく
生物と人工物―技術や経済や社会もより適した地位をめざして進化する
舞台でのひととき―生物集団は互いに影響し合って進化し、絶滅していく
優秀さを求めて―民主主義の正当性も自己組織化の論理で説明が可能
地球文明の出現―生態系・技術・経済・社会・宇宙を貫く自己組織化の論理

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デコボコ

7
ウォルター・フォンタナの、Algorithmic Chemistry(ラムダ計算の枠組みで化学反応を記述して、その構造について考察するという試み)についての話が特に面白かったです。 興味のある方は、金子邦彦『生命とは何か』もぜひ。2015/01/06

k

1
難しかったが、面白かった。2021/05/09

shin

1
カオスと秩序の相転移を全編で取り扱っている。自己組織化を重要視しすぎな気がしたり、生物から経済の話にスライドしたりと、分かりづらい点も多かったが、共進化と進化の話には目を丸くした。2016/09/17

ゆき

1
生命のない世界から今の複雑な生命を説明するには進化論では時間が足りない、が著者の問題提起。そこにはランダムな突然変異と淘汰だけではない自己組織化の論理(カオス)があるのだという主張までは納得できた。ただ、進化論を否定するわけではないと言うものの、冗長な語り口の節々からは持論のごり押しを感じる。明言は無いが筆者は自己組織化の論理が、創造神的な何者かによりデザインされたと考えてるように見うけられる。複雑系は従来の科学的手法で説明できなかった領域を説明する理論と解しているが、著者の主張には宗教っぽさを感じる。2015/11/05

ピリカ・ラザンギ

1
複雑系について語った本。生命の成り立ちについて語っている。生物学的な本かとおもいきや秩序のでき方についてブール代数や空間論を使って解説しているのでかなり数学的。クラスタと利用可能な環境と発現する遺伝子についてブール関数を使い説明する。ダーウィン的な進化論の否定から始まる。 次に秩序が壊れた際に元に戻るアトラクターの存在。DNAのコピーと突然変異から、突然変異の種への伝播。 (続く)2014/10/13

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