新・技術経営論

新・技術経営論

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784532130152
  • NDC分類 336.17
  • Cコード C3034

出版社内容情報



著者の長年にわたる企業での実務経験に、大学における理論的知を加え体系化した、日本で最初の技術経営論である。
技術経営とは何か、企業における具体的なイノベーションプロセスとは、イノベーション推進のための組織と戦略はどうあるべきかなどを、日本企業の事例などを使用しながら述べた本である。少し古い本であるが、わかりやすくまとまっていて読みやすい。

●知の戦略的な活用
経営資源としての情報の重要性は、すでに70年代に主張され、その流通はITの高度化と普及によって飛躍的に進展した。しかし、やがて企業は膨大な情報のフローが、かえって業務効率の低下につながるという「情報化のパラドックス」に気付くことになる。差し迫った経営課題は、情報のフローではなく、そのストックとしての知識を、いかに戦略的に活用するかである。

 企業やコミュニティーの活動の本質は、知識の創造、活用、蓄積からなるダイナミックなプロセスである。しかし、この本質は、われわれの目には見えないことがある。知識は、科学の公式や製品の仕様書のように書かれたものとしての形をとるばかりではなく、言葉にはできない技能やものの見方、あるいは慣習の中にも埋め込まれているからである。
 知識科学は、そのような知識の重層的な構造を解明するとともに、書かれざる知識に形を与え、組織的に共有できるモデルを作り、さらには新しい知識を創造するメカニズムの構築を目指す。それは、見えない本質に光を当て、企業やコミュニティーに未来を切り拓くための変革の視座に立つことに他ならない。

内容説明

技術を経営の中にいかに位置づけ、取り組むべきか。市場の共感を呼び起こし、企業の基盤を支えるために、新しい時代の技術マネジメントを考える。

目次

プロローグ テクノ・イノベーションと技術経営
第1章 プロダクト・イノベーション
第2章 テクノ・イノベーションの潮流と技術戦略
第3章 市場創造と技術創造の共鳴
第4章 事業創造によるイノベーションの連鎖
第5章 イノベーターとしての技術人材
第6章 イノベーションをリードする研究開発組織
第7章 経営のグローバル化と研究開発
第8章 イノベーション推進のための情報システム革新
エピローグ 技術経営にみる明日の日本企業