日経文庫
経営学入門〈下〉

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  • サイズ B40判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532108540
  • NDC分類 335.1
  • Cコード C1234

出版社内容情報



経営学の基本を単純明快に解説した入門書である。著者がまえがきで強調している「経営を科学する」という信念が随所に埋め込まれた書であり、特に工学を専門とする読者に推薦できる入門の一冊である。

 企業やコミュニティーの活動の本質は、知識の創造、活用、蓄積からなるダイナミックなプロセスである。しかし、この本質は、われわれの目には見えないことがある。知識は、科学の公式や製品の仕様書のように書かれたものとしての形をとるばかりではなく、言葉にはできない技能やものの見方、あるいは慣習の中にも埋め込まれているからである。
 知識科学は、そのような知識の重層的な構造を解明するとともに、書かれざる知識に形を与え、組織的に共有できるモデルを作り、さらには新しい知識を創造するメカニズムの構築を目指す。それは、見えない本質に光を当て、企業やコミュニティーに未来を切り拓くための変革の視座に立つことに他ならない。

内容説明

組織論と戦略論を有機的に結びつけて解説。国際化、社内ベンチャーなど企業がダイナミックに成長するために必要な組織と戦略を紹介。日本企業の経営課題を多面的・多元的に解説。付録で、経営学のあゆみと次のステップの学習に必要な書籍を紹介。

目次

1 企業成長のための戦略と組織
2 国際化のための戦略と組織
3 社内ベンチャーの戦略と組織
4 研究開発の戦略と組織
5 日本企業の経営課題
付論1(経営学の変遷―組織論と戦略論の前史;文献紹介)

著者等紹介

榊原清則[サカキバラキヨノリ]
1949年北海道に生まれる。73年電気通信大学経営工学科卒業。78年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。その後同大学で講師、助教授、教授を歴任。その間、米ハーバード大学研究員、ミシガン大学客員教授なども歴任。92年から4年間、英ロンドン大学大学院ビジネススクール準教授を務める。現在、慶応義塾大学総合政策学部教授(1996年~)、商学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nchiba

3
戦略論と組織論について五つのポイントで、具体的な企業を例にその戦略と組織を論じている。上下巻で経営の戦略と組織について概観できる。経営学入門というタイトルではあるが経営学全般に関する入門書ではないことに留意する必要がある。2011/04/03

Pheldine

2
「経営学とはどういうものか」というざっくりとした質問に、大雑把に答えてくれる入門書です。歴史と諸説とを簡単に紹介してくれるため、まさしく入門に最適だと思います。2009/07/29

トルネードG&T

1
上巻での経営学全体の見取り図に続く、トピックごとの解説を行った経営学入門書の下巻。トピックは企業・国際化・社内ベンチャー・研究開発・経営学史。経営学を用いて実際の企業活動を評価し提言する形式がとられているが、残念ながら2010年代中頃の書籍では否定される内容が書かれてしまっていることも少なくない。特に経営学史に関する付録は近年の書籍で槍玉に挙げられている内容がそのまま書かれているような状況。発行年の問題で致し方ない話ではあるので後年に出版された第二版に期待したい。2019/04/24

とが

1
経営学のさわりを確認する書籍としてはちょうどいい。ただし、組織にしろ戦略にしろ、理論のフレームワークの概略を指し示しているだけであり、この書籍で触れた限りではその論理等を十分に理解することは難しいと思われる。その意味で、あくまで知識のインデックスを整理するという目的のもとに読み込むのがもっとも正しい使い方であると考える。2018/07/07

Syun

1
ざざっと流し読み。上巻の基礎をベースに、具体的な事例で応用的な解説をしてある。ノキアとかICT系の事例は少し古く感じてしまうので、新版のほうが良いと思う。2014/01/26

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