出版社内容情報
目次
I ゲーム理論を学ぼう
1 ゲーム理論とゲーム的状況
2 協力ゲームと非協力ゲーム
3 ゲーム的状況の表現
4 ゲーム理論が与えてきたもの
5 本書を読まれるにあたって
II 非協力ゲームI:行動決定が同時に行われる場合
1 事例による把握
2 戦略形ゲーム
3 戦略の支配
4 囚人のジレンマ
5 最適反応戦略とナッシュ均衡
6 戦略の支配とナッシュ均衡
7 混合戦略
8 ナッシュ均衡の求め方
9 ナッシュ均衡の応用例:クールノーの複占市場
10 マックスミニ戦略
11 2人定和ゲームとミニマックス定理
12 多人数戦略形ゲーム
13 利得と期待効用
練習問題
III 非協力ゲームII:行動決定が時間をおいて行われる場合
1 事例による把握
2 展開形ゲーム
3 戦略形ゲーム表現
4 ナッシュ均衡
5 部分ゲーム完全均衡
6 チェーンストア・パラドックス
7 繰り返しゲーム
8 部分ゲーム完全均衡の応用例:シュタッケルベルグの複占市場
練習問題
IV 情報不完備なゲーム
1 事例による把握:行動決定が同時に行われる場合
2 ベイジアンゲームの戦略形ゲーム表現
3 ベイジアン均衡
4 事例による把握:行動決定が時間をおいて行われる場合
5 ベイジアンゲームの展開形ゲーム表現
6 完全ベイジアン均衡
7 情報不完備なゲームの応用例:中古車市場とレモン
練習問題
V 2人協力ゲーム:交渉ゲーム
1 協力ゲーム理論と非協力ゲーム理論
2 事例による把握と相関戦略
3 実現可能集合と交渉の基準点
4 交渉ゲーム
5 ナッシュ交渉解と公理系
6 ナッシュ交渉解に対する非協力ゲームからのアプローチ
7 譲渡可能効用とサイドペイメント
練習問題
VI 多人数協力ゲーム:特性関数形ゲーム
1 事例による把握
2 特性関数形ゲーム
3 優加法性と全員提携の形成
4 配分
5 コア
6 仁
7 シャープレイ値
8 特性関数形ゲームにおけるその他の解
練習問題
VII 進化と学習のゲーム理論
1 進化と学習のゲーム理論を学ぶ前に
2 進化論的ゲーム理論
3 進化的安定戦略
4 混合戦略型の行動様式まで考えた進化的安定戦略
5 進化ゲームの動学的モデル
6 適応型学習に基づくゲーム理論I:現在の状態の観察
7 適応型学習に基づくゲーム理論II:過去の経験の記憶
練習問題
<文献ガイド> ゲーム理論をより深く学ぶために
練習問題の略解
事項索引
人名索引
内容説明
他の人々がどのような行動をとるかを常に考慮に入れながら、自分がどのような意思決定をするべきかをゲーム理論は明らかにします。人の関係から、企業、国家の関係までゲーム理論の応用範囲は広い。経済学、経営学はもちろん、政治学、社会学、生物学を学ぶ人にも欠かせない知識です。本書では、ゲーム理論のおもしろさを伝えるため、具体的な数値に基づいて解説しました。理解を深めるため、練習問題と詳しい解説を掲載しました。
目次
ゲーム理論を学ぼう
非協力ゲーム(行動決定が同時に行われる場合;行動決定が時間をおいて行われる場合)
情報不完備なゲーム
2人協力ゲーム:交渉ゲーム
多人数協力ゲーム:特性関数形ゲーム
進化と学習のゲーム理論
著者等紹介
武藤滋夫[ムトウシゲオ]
1950年東京生まれ。73年東京工業大学工学部社会工学科卒業。77年コーネル大学大学院工学研究科オペレーションズ・リサーチ専攻M.S.課程修了。78年コーネル大学大学院工学研究科オペレーションズ・リサーチ専攻Ph.D課程修了。79年東京工業大学理学部情報科学科助手。82年東北大学経済学部助教授。90年東北大学経済学部教授。96年東京都立大学経済学部教授。現在東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。著書に『協力ゲームの理論』(共著、東京大学出版会、1985)。『投票システムのゲーム分析』(共著、日科技連出版社、1998)。『ゲーム理論で解く』(編著、有斐閣、2000)
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