魔女の夢―運命を超えて生きる力

魔女の夢―運命を超えて生きる力

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784531080465
  • NDC分類 936
  • Cコード C0011

内容説明

カリブ海のほとり、南米ベネズエラの辺境で、魔女メルセデス・ペラルタの家に内弟子として住みこんだ、米国の女性文化人類学者。そこで彼女は、西欧文明社会の常識では理解しがたい、超常的な出来事の数々を体験した。夢と現実が交錯する呪術的民間信仰の世界を通して、人の運命を動かす連環(リンク)とそれを超える力が描かれた、妖しくも美しい異色のフィールドワーク!

目次

ナグワルの世界
故郷ベネズエラ
魔女メルセデス・ペラルタ
交霊会の夜
オクタビオ・カントゥ
杖の踊り
カンデラリア
ギド・ミコーニの物語
真夜中の発掘
悪魔の仮面
金の鎖
完全交霊
燃やされたノート
海とマチェーテ
印鑑付きのペン
深夜の薬草採り
悪魔とドレス
帰って来た男
剥製作り
リンゴの木の下で
魔女の別れ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

47
著者がベネズエラの魔女に弟子入りした記録。ある日、犬殺しの老人から前任者の悲惨な死に方を聞いた後、なぜこの老人は辛い仕事を続けねばならないのかを魔女に質問すると、「魔女の影と呼ばれる力に憑かれたのだ」と答が返る。すると横で皿を洗っていた女性がいとも素朴に、「他人の運命を辿りたくなかったら、その影の下に長くいない事です」と言う。この《魔女の影》こそ本書のテーマらしい。様々な人の運命が絡み合い、最後は魔女メルセデスと著者自身の運命が浮かびあがる構成は小説としてもよくできている。魔術と人生の関わりを実感できた。2016/09/29

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