内容説明
本書は、さまざまな分野の人に語る文学史の入門であるから、専門家相手の本とはわけが違う。いろんな「見直し」運動にもかかわらずなお残るアメリカ文学の伝統を形成した作家や作品を系統的にとりあげ、社会や文化の展開と合わせながら、面白味や意味合いを具体的に伝えている。
目次
1 「金めっき時代」 リアリズムの勃興―産業化大陸国家のダイナミズム(「金めっき時代」の文化;詩心の内向エミリ・ディキンソン;地方色の文学;マーク・トウェイン;ウィリアム・ディーン・ハウェルズ;ヘンリー・ジェイムズ)
2 危機と革新 リアリズムの展開―世紀末とアメリカの危機(自然主義の先駆者;世紀の転換シオドア・ドライサー;シャーウッド・アンダソン;シンクレア・ルイス、その他)
3 アメリカ、世界へ向けて モダニズムの文学―繁栄と解放の文化(新しい詩、新しい劇;ロースト・ジェネレイション)