内容説明
警視庁の刑事吉敷竹史の別れた妻通子をおびえさせる死の影とは。30年前の怪死事件に立ち向かう吉敷竹史の推理が冴える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaya
12
初期の島田荘司作品。刑事が離婚した妻の過去を知るため旅に出て、元妻にたまたま邂逅するのは、あまりに偶然過ぎるとしても、離婚にいたった元妻の事情は衝撃的です。ただ、その事情についても、著者の作為が過ぎた印象で、不自然な感は否めませんでした。2022/09/13
Maki
4
やっぱり島田荘司さんの本が好き。文章がすーっと入ってくる。この本は推理小説というより、ラブストーリー。ちょっと遠くに感じていた吉敷が少しだ近づいたかも。どうも男性小説家が描く女性像を好きになれないことが多いんだけれど、島田さんのは平気。巻末の島田さん自身の通子に関する感想を読んで、そんなことまで設定して書いてるのか〜とびっくりした。私が吉敷が苦手なわけだよ。2016/04/09
アクセプター
3
通子が謎・・・理解不能かも・・・よって吉敷刑事の執着が良く判らない・・・普通に殺人事件の方が単純で読みやすいのかな?2013/09/27
かりさ
3
これはラブストーリーだったのですね。何とも切ない。実はこれにリンクしている夕鶴伝説のを読んだのがもう数年前のことだったので、肝心の通子の話を忘れてしまっていて再読する形になりました。トリック自体は奇抜だったので良く覚えているのですが、何で通子はこういう境遇になったんだっけ?の箇所がすっかり抜けていました。さてこの二人の行方はいかに?読了日2002/11/6
あんこ
2
吉敷さんのシリーズは久々に読んだ。ラブストーリーとは思わなかったので、少々にやけつつ読んだ。吉敷さん、一途なとこも素敵。2010/03/03