内容説明
70年代から90年代にかけて、多くの企業が顧客の数を争う「量のマーケティング」を志向していた。顧客数や市場シェアの拡大が企業の発展を意味していたこの時代には、中小小売業の競争力の弱さが際立っていたのである。しかしながら、百貨店の構造的な低迷や大規模総合量販店の不振は、多様性や異質性を求める21世紀の消費者行動に適合できなくなっていることを如実に物語っている。小規模企業にはスモールスケールなりのマーケティングが必要になる。本書は、この小規模であることのメリットを最大限に生かすためのマーケティング戦略を明らかにする。規模が小さいことを逆手にとって、それを強みに変えることができた企業は、簡単に競争の波に飲まれることはない。
目次
小規模メリットの創造
小規模メリット活用型マーケティングの構築―小規模を“強み”に転換する
プログラム1:本格化マーケティング・プログラム―こだわり、個性、専門性を武器に顧客を創造する
プログラム2:人的コミュニケーション重視型マーケティング(垂直方向の人的コミュニケーション;くちコミとスモールビジネス)
プログラム3:関係性重視型マーケティング―顧客との絆を強化するマーケティング・プログラム
小規模メリット活用型マーケティングの実践に向けて
著者等紹介
岩崎邦彦[イワサキクニヒコ]
1964年生まれ。上智大学経済学部卒業。横浜市立大学大学院経済学研究科修士課程修了(経済学修士)。上智大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。国民金融公庫、東京都商工指導所、長崎大学経済学部助教授を経て、現在、静岡県立大学経営情報学部助教授。専攻はマーケティング論、商業論
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