出版社内容情報
家庭環境も性格もそれぞれ異なる三人の女子中学生を主人公に、淡い恋のこと、家族のこと、学校のこと…。”今ここにある日常”をみずみずしく生きる等身大の女子像を描いた、爽やかな読後感の三つの短編。
中学生~
内容説明
あの時、なんで追いかけたりしたんだろう?あやまらなきゃって、ずっと思ってた。今なら、素直にいえそうな、そんな気がしたから…。三人の少女のかけがえのない季節をつづるアンソロジー。
著者等紹介
泉啓子[イズミケイコ]
デビュー作の『風の音をきかせてよ』(岩崎書店)で、日本児童文学者協会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
94
中学1、2、3年生女子をそれぞれ主人公とした3つの淡い恋物語。みんな無理な背伸びをしていないので清々しい。『バースデーパイ』の女子高生がとても大人っぽく思えて、中学生の目線を実感した。『ホタルの基地』はまさに今の季節。『沢山さんの恋』は手紙がちょっと…?と思うが、興味が恋へと変わっていく様子がとても自然。どれも中学生に共感を得られる作品だと思う。2017/06/15
七色一味
32
読破。ええっと、おっさんが借りていい本だったのか? という指摘はこの際無視。背表紙とタイトルのみで書架から抜いた本ですが、ファンタジー系を想像していたのが本音。ちょっと読んで、その点ではがっかりしましたが、中学生の、ある意味自己完結しているとも取れる感情の機微が、飾らない文体で描かれていて新鮮でした。短編2編とやや長め、中編と言うには短い編の3編で構成されていて、3編とも、芽生え始めの幼い恋心と主人公の生活とをオーバーラップさせていて、ほろ苦くて甘酸っぱい、「あの頃」が思い出される作品になっています。2012/06/16
ミーコ
31
初読みの作家さん。余り期待してませんでしたが、面白かったです。青春ってイイなぁと思いました。全体的に爽やかな感じ。「ホタルの基地」が1番好きです。沢山さんには、ちょっと引いたけど、読後感は良かったです。2022/07/22
白雪ちょこ
20
3人の女子中学生の、甘く淡い恋物語。 短編3話。 表紙も可愛らしいタッチで、主人公の女子達ではなく、題名の扉絵は想いを寄せている男子達が描かれているところもポイント。(しかも全員イケメン) 個人的には「沢山さんの恋」が一番印象的。中学生らしく、好きだからこそ猪突猛進している感じや、嫉妬がうまく描かれていたと思う。 こんなまっすぐでかっこいい男子に、私も会ってみたいものだ。2022/07/10
北野
12
始は、あんまりのめり込めなかった。(私、個人の感想です汗) だけど、最後の話は。なんだか、好きだった。 (短編が、何個かの本だったので)2014/10/23