内容説明
五感や脳の一生といった基本の仕組みから、感情や意思決定、知能、幸せとのかかわり、さらには脳にまつわる病気まで、脳に関するホットなテーマごとに、最新の脳・神経科学の成果があなたの脳を科学する。2009AAAS/Subaru SB&F賞受賞。
目次
第1部 脳の世界とあなたが住む世界
第2部 脳で感じる五感
第3部 脳の一生
第4部 感じる脳
第5部 考える脳
第6部 変性意識状態の脳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
39
参考資料。この領域のわかっていないことの多さ、関連する学問の広さに圧倒されるけれど、面白い分野だと思う。2015/05/06
白義
16
脳の話は常に人々の関心を引き付けるが、一般に知られる脳の話は間違いだらけの神話も多い。例えば人間が脳の一割しか使ってないとか、子どもにモーツァルトを聞かせたら頭がよくなるとか、自閉症は親のしつけが悪いからとか…冷静に考えりゃんなわけないじゃんって話ばかり。本書はそうした脳の神話を積極的に解体しながら、脳科学の基本から最先端まで広く分かりやすく教えてくれる脳入門の決定版。五感、ライフサイクル、セックスや宗教まで、いかに脳が関わっているのかが砕けた文章でユーモアを交えながら語られている2014/08/21
放蕩長男
13
かなり前に買った脳科学の本です。瞑想法の本を読んでいたとき、確かこの本にも、瞑想中の僧侶の脳について、考察した項目があったなと思い出し、読み直しました。チベット仏教の僧侶8人を対象に、瞑想中の脳波を測定したところ、リズミカルな動機信号、「ガンマ帯域振動」が観測されたそうです。一般人が瞑想しても、これが観測されることはないのだそうな。修行して、瞑想に熟達した人間の境地は、やはり普通の人とは違うようです。2016/09/11
ゆ
6
脳のしくみを初心者にわかりやすく解説。 ネガティブなことなどを考えないようにするためには気をそらすこと、その人にとって肯定的な固定観念を意識すると試験の出来がよくなること、意志力は使うほど強くなることなどが参考になった。脳卒中やアルツハイマー防止のために運動も大切。 脳にまつわる迷信、役立つ話などのコラムが合間に沢山あり少し読みづらい。2018/09/09
nakagawa
6
最近暑くて本を読むのが辛い。読んでいてもあまり頭に入ってこないように思ふ。でも頑張って読んだ。脳科学の知識はほとんどない僕でも理解できた。やはり脳科学的にみても瞑想はいいそうだ。瞑想自身は高校の時に読んだジョブズの伝記を読んで始めた。脳を鍛えるには運動など健康を維持することが一番重要らしい。2017/07/29