ガラパゴス化する日本の製造業―産業構造を破壊するアジア企業の脅威

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492761779
  • NDC分類 509.21
  • Cコード C3034

内容説明

なぜ日本の製品が世界で売れなくなったのか!?低価格化・水平分業化の波が「ものづくり大国・日本」を襲う。自動車産業の未来は安泰か!?

目次

第1章 ガラパゴス化する日本―なぜ世界のスタンダードから取り残されたのか
第2章 日本に迫りくるアジア企業―韓国・台湾・中国大陸企業とのマクロ比較
第3章 台湾系企業によるコスト破壊―世界を席捲する水平分業モデル
第4章 韓国サムスン電子は絶頂期を既に過ぎたのか
第5章 製造業の世界的潮流―標準化、デジタル化、グローバル化の影響
第6章 水平分業化と専業化の現実―液晶テレビや太陽電池を取りまく環境
第7章 世界で勝ち抜くためのビジネスモデル―10年後の覇者の条件とは
第8章 日本製造業の雄・自動車産業の死角―迫りくる低価格化・水平分業化の波
エピローグ 敵を知り、現実を知ることが第一歩

著者等紹介

宮崎智彦[ミヤザキトモヒコ]
1968年12月千葉県八千代市生まれ。1992年3月東京大学理学部物理学科卒業。1997年3月東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理論物理)。1997年4月ACCESS入社、営業企画本部企画開発室。1999年5月野村證券金融研究所企業調査部アナリスト。2003年6月CSFB証券電子部品セクターアナリスト。2005年7月野村證券産業戦略調査室主任研究員。専門分野はエレクトロニクス業界のグローバルな産業分析、半導体、液晶、電子部品、HDDなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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すぎえ

6
日本のエレクトロニクスメーカーにおいてガラパゴス化(ハイエンド特定分野への特化)が進展する一方で世界市場をにらんだ展開とのずれが大きくなっている。その概要として日本を取り巻く台湾、中国大陸、韓国系企業を中心に話が進められる。そのなかで、事業モデルの構造変化がどのように影響しているかについてもかかれている。この解決策のひとつとして専業化もまたある意味で「ガラパゴス化」ともいえる。2009/09/29

たー

3
エレクトロニクス産業における、アジア(特に台湾)企業の台頭が論じられている。垂直統合、水平分業という観点で整理されていることにより分かりやすい。ちなみにタイトルにある「ガラパゴス化」そのものの原因、是非についてはあまり触れられていない。2009/05/10

Togasaki Tomoyuki

2
主人公はアジア中心の電気電子産業である。コンサル業界で出てくる用語が多数出てきて分かりにくい。電気産業で起こった事象を自動車業界でも起こり得るのか未来予想している。どんどん電装化している車。TPPなど引き続き、やはりグローバル化は止まらない。古い垂直統合型に対して新しい水平分業型のビジネスモデルが出てくる。携帯電話の100ある機能の内、何個使っていますか?今や100円均一で売っている電卓は20年前は数十万で売られていた。いつまでも従業員のままの日本人ではいけないと思った。2011/11/20

MOJITO

2
エレクトロニクス産業を中心に書かれているが、実務の上でも参考にさせてもらえそうな点がいくつかあった。日本、台湾、中国の比較と、水平分業と垂直統合型の生産方式を比較しながらの説明は面白かった。政府の政策と企業活動がうまく関連し合って効果をあげる海外勢に対し、国策面で弱みのある日本に憂慮してしまう。タイトルでもある「ガラパゴス化」は昨年随分と話題となった言葉。携帯電話はまさにガラパゴス化(日本の市場だけで生き残れる超ハイエンド商品)となってしまいるのは実感できる。頑張れ日本!!2009/01/15

monotony

1
出版されてから2年経った今ごろ、本書を手に取ったが、著者の主張はほぼ全面的に同意できる。本書で扱われるエレクトロニクス業界、特に衰退してしまったメーカーに勤めるものとしては非常に不安になった・・・。一方ではこれからの自分が何をすべきかのヒントを与えてくれる一冊でもあった。2010/09/12

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