内容説明
虫や鳥たちに学ぶ、集団ですごい成果を生み出すシンプルな法則。進化によって磨き抜かれた賢い群れは、不確実さや複雑さ、変化といったものに驚くほど巧みに対処する。人間が送電網やサプライチェーン、金融市場といった複雑なシステムの管理に手こずる一方で、動物の群れは何千匹という個体の力を活かして生き延びてきた。そんな賢い群れの秘密を解き明かし、その秘密をビジネスや人間社会にうまく応用する方法を考える。
目次
序章 困ったときはプロに聞け
第1章 アリ―ボトムアップの「自己組織化」で難問を解く
第2章 ミツバチ―「みんなの意見」で賢い判断を下す
第3章 シロアリ―「間接的協業」で驚異の構造物を生み出す
第4章 鳥―「適応的模倣」で群れが一つの頭脳になる
第5章 バッタ―暴走した群れの悲劇
終章 賢い群れから何を学ぶか
著者等紹介
ミラー,ピーター[ミラー,ピーター][Miller,Peter]
1992年から米誌『ナショナルジオグラフィック』のシニアエディターを務める。原子力発電からチンパンジーの生態、医療技術から古代エジプトの古墳まで、広範なテーマを取材。その過程でネパールの山を歩き、ルシタニア人の末裔にインタビューをしたほか、北極ではホッキョクグマを追いかけ、メキシコでは殺人バチに追いかけられるなど、幅広い経験を積んできた。長いキャリアを通じて、マーティン・C・スミス、エドモンド・ヒラリー卿など一流の作家、探検家と活動をともにしてきた。2冊の本の編集経験があるほか、2作の映画の脚本も担当し、高い評価を得ている。ABCの看板ニュース番組『ワールドニュース・トゥナイト』をはじめ、CNNなど主要テレビ局や新聞からのインタビューも多数。カリフォルニア大学アーバイン校で批判理論の博士号(Ph.D.)を取得している。『群れのルール―群衆の叡智を賢く活用する方法』が初の著作となる
土方奈美[ヒジカタナミ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。1995年日本経済新聞社入社、『日本経済新聞』、『日経ビジネス』などの記者を務める。2008年同社を退社。米国公認会計士、ファイナンシャル・プランナーの資格を生かし、経済・金融分野を中心に翻訳活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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