内容説明
トヨタ、花王、アスクル、ドン・キホーテ、「強い企業」は皆「強い現場」を持つ企業だった!早稲田大学ビジネススクールの人気講座「現場学」の授業内容をもとに体系化。
目次
序章 素朴な疑問
第1章 「強い現場」とは何か(「強い企業」の条件;「現場力」とは何か;オペレーショナル・エクセレンスの追求 ほか)
第2章 「強い現場」の七つの条件(「強い現場」の成功の方程式;第一の条件:企業哲学としての「現場力」;第二の条件:脱・事なかれ主義 ほか)
第3章 「強い現場」をどうつくるのか(「否定」する力;ツボ割りの知恵;改善と改革 ほか)
著者等紹介
遠藤功[エンドウイサオ]
株式会社ローランド・ベルガー代表取締役COO。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科客員教授。早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。三菱電機株式会社、米系戦略コンサルティング会社を経て、現在は欧州系最大の戦略コンサルティング・ファームであるローランド・ベルガーの日本法人代表取締役。グローバル戦略、リストラクチャリング、オペレーション戦略などの分野において、戦略策定のみならず実行支援を伴った「結果の出る」コンサルティングとして高い評価を得ている。早稲田大学ビジネススクールでは、経営戦略論、オペレーション戦略論を担当し、現場力の実践的研究を行っている。青山学院大学非常勤講師
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感想・レビュー
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kanaoka 56
7
企業運営において、日本特有の同調性の強さ、ハイコンテクストな文化性が、害をもらたすことも多い(これらは村社会の運営に適した様式なのだろう)。経営者は日本文化のルールの呪縛から離れ、自らがリーダーとして、これらを上回る強力な企業文化、企業哲学を形成する必要がある。求められるべき価値観、行動様式を自問し、主体的に意図的に生み出し、従業員の行動パターンに強く影響を与えていく覚悟が必要である。そして、目的・目標の明確な提示、責任と権限の明確化、チームや場の設定、評価プロセス等、これらの構造設計が重要である。2016/05/08
Ponyo
6
想像していなかったオペレーション中心の部署に来て、未だに馴染めないし、仕事もできないし、それでいて次から次へと色々起こるし、本当に存在意義を問い続ける日々なのだけれど、本棚を眺めていてもう一度読んでみようって思わされて読んだ。6年前とはまた違った感想を持てたし、自分の役割とリンクする部分もあるので、もう少し深堀して考えてみようと思えたところは良かった。あとはモチベーションをあげるだけだな。うーん。2022/07/03
Fondsaule
6
★★★★☆ 結構、納得した。「強い現場」の七つの条件:①企業哲学としての「現場力」、②脱・事なかれ主義、③主権在現、④自律的サイクルを埋め込む、⑤見える仕組み、⑥オルガナイズ・スモール、⑦継続する力2016/11/23
aosora
5
強い現場を作るため、主体性、当事者意識を持たせる。失敗する権利、間違える権利を与える。失敗、否定から新たな知恵、アイディアが生まれる。『本来やるべきことではない業務を効率化することほど非効率的なことはない』夢の共有が組織の壁を破壊する。いい加減な経営者の下では、いい加減な現場しかできない。2017/02/14
村上 飛鳥
3
今の会社の状況にピッタリの本。いろいろと考えるキッカケになる。2023/03/12