西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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  • サイズ B6判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492444504
  • NDC分類 334.43
  • Cコード C3033

出版社内容情報

気鋭の英国人ジャーナリストが欧州の移民問題を徹底ルポ。移民受け入れがもたらした欧州リベラリズムの死に方を克明に描く。英国で10万部超、世界23ヵ国で翻訳、英国のアマゾンレビュー700件超!
「サンデー・タイムズ」紙のナンバーワンブック、「イブニング・スタンダード」紙のブックオブザイヤーに輝いたベストセラー!

英国で数々の賞を受賞した若きジャーナリストが欧州の移民問題を徹底ルポ。
移民受け入れをめぐる「罪悪感」と「疲れ」がもたらした
欧州リベラリズムの死に方を克明に描く。

中野剛志氏絶賛!
「本書の著者マレーに匹敵するような優れた書き手が、残念ながら日本にはいない。
われわれ日本人は、本書を日本の<自死>として読み換えなければならなくなった」


【内容紹介】

出生率の低下、移民問題、増幅する社会への不信感、自己嫌悪感など、今日の欧州大陸を覆う閉塞感は、人々が自身の社会について議論したり社会変化に対抗する力を弱体化させ、欧州は自壊への道を進んでいる。

著者は、シリア難民や移民問題をめぐって、ベルリンからパリ、ギリシャなど欧州を横断し、難民、歓迎側、拒否側など、様々な立場の人々を取材しながら、独自の視点で、今日の欧州が自らを追い詰めていく人口的・政治的現実を分析。

欧州各国がどのように外国人労働者や移民を受け入れ始め、そこから抜け出せなくなったのか。

マスコミや評論家、政治家などのエリートの世界で、移民受け入れへの懸念の表明がどのようにしてタブー視されるように至ったのか。

エリートたちは、どのような論法で、一般庶民から生じる大規模な移民政策への疑問や懸念を脇にそらしてきたのか。

欧州が前提としてきた「人権、法の支配、言論の自由」をコアとする啓蒙主義以降の西洋近代が潰えていく様を描く。






[解説] 日本の「自死」を予言する書(中野剛志)

第1章 移民受け入れ論議の始まり

第2章 いかにして我々は移民にとりつかれたのか

第3章 移民大量受入れ正統化の「言い訳」

第4章 欧州に居残る方法

第5章 水葬の墓場と化した地中海 

第6章 「多文化主義」の失敗

第7章 「多信仰主義」の時代へ

第8章 栄誉なき予言者たち

第9章 「早期警戒警報」を鳴らした者たちへの攻撃

第10章 西洋の道徳的麻薬と化した罪悪感

第11章 見せかけの送還と国民のガス抜き

第12章 過激化するコミュニティと欧州の「狂気」

第13章 精神的・哲学的な疲れ

第14章 エリートと大衆の乖離

第15章 バックラッシュとしての「第二の問題」攻撃

第16章 「世俗後の時代」の実存的ニヒリズム

第17章 西洋の終わり

第18章 ありえたかもしれない欧州

第19章 人口学的予想が示す欧州の未来像



ダグラス・マレー[ダグラス マレー]
著・文・その他

中野 剛志[ナカノ タケシ]
解説

町田 敦夫[マチダ アツオ]
翻訳

内容説明

欧州リベラリズムの死に方。気鋭のジャーナリストが、今まで誰も書けなかったタブーに挑んだ大問題作。英国『サンデー・タイムズ』紙のナンバーワンブック、『イブニング・スタンダード』紙のブックオブザイヤー。

目次

イントロダクション
移民受け入れ論議の始まり
いかにして我々は移民にとりつかれたのか
移民大量受け入れ正当化の「言い訳」
欧州に居残る方法
水葬の墓場と化した地中海
「多文化主義」の失敗
「多信仰主義」の時代へ
栄誉なき預言者たち
「早期警戒警報」を鳴らした者たちへの攻撃
西洋の道徳的麻薬と化した罪悪感
見せかけの送還と国民のガス抜き
過激化するコミュニティと欧州の「狂気」
精神的・哲学的な疲れ
エリートと大衆の乖離
バックラッシュとしての「第二の問題」攻撃
「世俗後の時代」の実存的ニヒリズム
西洋の終わり
ありえたかもしれない欧州
人口学的予想が示す欧州の未来像

著者等紹介

マレー,ダグラス[マレー,ダグラス] [Murray,Douglas]
1979年生まれ、新進気鋭の英国人ジャーナリスト。英国の代表的な雑誌の一つ『スペクテーター』のアソシエート・エディター。『サンデー・タイムズ』紙や『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙へも寄稿多数。英国議会や欧州議会、ホワイトハウスでも講演を行った実績がある。『西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム』は英国で10万部を超えるベストセラーとなり、世界23カ国で翻訳。『サンデー・タイムズ』紙のナンバーワンブック、『イブニング・スタンダード』紙のブックオブザイヤーにも選ばれた

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。評論家。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得。2003年、論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)、『TPP亡国論』『世界を戦争に導くグローバリズム』(ともに集英社新書)、『国力論』(以文社)、『真説・企業論』(講談社現代新書)、『保守とは何だろうか』(NHK出版新書)、『官僚の反逆』『日本の没落』(ともに幻冬舎新書)、『富国と強兵 地政経済学序説』(東洋経済新報社)などがある

町田敦夫[マチダアツオ]
翻訳家。映像メディアの翻訳も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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どんぐり

79
『西洋の没落』『文明の衝突』『歴史の終わり』に並ぶ問題作。EUの移民・難民政策によって西洋の文化が変容し、自死を遂げつつあると警鐘を鳴らす徹底ルポ。欧州の人々の家であった場所には、移民たちが自分たちの伝統を手放すことなく異文化のコミュニティを築き、移民が優位になった地域からは西洋的なものが剥ぎとられていくだろう、と大量難民のもたらす人口的・政治的現実を分析する。これまでドイツのメルケル首相が行ってきた「多文化社会を築き、隣り合わせに暮らし、互いの文化を享受する」という移民・難民政策の歴史的背景にある〈西洋2019/04/11

HANA

73
一時期ニュースで見なかった日の無い欧州への大量の移民難民。その事から表面化した問題を読み解いていく。後半は失速気味だけど、前半の異論を許さぬリベラル政治から移民の流入、問題の表面化は一気読みする面白さ。著者のスタンスからいくらか割り引いて読まなければならないが、斯様なリベラルと大衆の乖離ってどこの国でも起きているような気がしないでもない。アメリカのトランプとポリコレの関係もそうだけど、結局は善意で世界を真っ白にしようとした歪みがあちこちで出ているような気もする。地獄への道は善意で舗装されているというか…。2019/11/23

榊原 香織

68
欧州はイスラム系難民を受け入れすぎたせいで文化的に滅びに向かっていく、と言う話。 テロ多発してるし 地元民より移民が多くなる地域も。 日本が門閉ざしてるのが好意的に挙げられてるが、これから開放してくらしいのでどうなることか2022/02/14

Sam

58
「大衆の狂気」が圧巻だったので遡ってこちら。これもまた分量的にも内容的にもヘビーな一冊でいろいろ考えさせられた。メルケルを始めとした政治家たちの自己欺瞞により大量の移民を受け入れてきた西欧は、その人数に加え高い出生率により今世紀中にはイスラムの世界になるという。イスラムの人々もいずれは西欧のリベラルな価値観を受け入れ同化して行くだろう、などという能天気な予測は二度と口にできなくなる。筆者の怒りや嘆きがよく伝わってくる一方で、筆致は冷静だし分析も非常にロジカル。出版から5年経過してるが読むべき一冊と思う。2022/07/09

ふみあき

57
メルケル元独首相が無制限に国境を開放してから発生した、移民と西欧人の間の胸糞悪い軋轢の事例がわんさと紹介される。移民による性犯罪を政府、警察、メディアが組織的に隠蔽。レイプの当の被害者が「イスラモフォビア」に加担することを恐れ、告発をためらうという倒錯した心理。エリートたちは涼しい顔で高邁な理想を語るが、その負債は全て大衆に押し付けられる。価値の称揚をやめた西欧政治の空隙に、イスラム教が堂々と侵襲する。結婚という営みを意義ではなくメリットで論じるような、浅薄な個人主義が蔓延する近年の日本も他人事ではない。2022/10/17

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