最後の資本主義

個数:
電子版価格
¥2,420
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

最後の資本主義

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月27日 17時46分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 346,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492444405
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C3033

出版社内容情報

「働く」ことの対価はますます小さくなり、稼げるのは資本のみになってしまう世界における、ライシュの提案する新しい資本主義の形 ライシュの提案する、新しい資本主義の形。政府か市場か、の二者択一ではなく、市場メカニズムの根幹となる市場のルールを見直すことで、資本主義を壊すことなく、サステナブルな資本主義を構築できる。
 市場メカニズムのルール自体が、勝者だけが勝ち続け、富が一方的に上方に移動するような仕組みになっている。ここにメスを入れずして、ゲーム終了時の所得再分配の率だけを議論しても意味がない。ルールそのものを、そして資本主義そのものを、一部の勝者のためだけに利するものではなく、大勢の人が生き残っていけるようなものにしていこう。
 このままでは、人間の働くことの価値はますます小さくなり、稼ぐことのできるものは資本のみとなってしまう。技術が発達し、ロボットがどんなにすばらしい財・サービスを提供できても、それを買うことのできる層は消滅する。そしてロボットが代替するのは単純労働だけではないのだ。頭脳労働でさえも、ロボットにとって代わられる時代が来ている。
 今こそ、新しいルールの下で資本主義を立て直さなければならない。そうでないと、資本主義はその土台部分から壊れてしまう。


はじめに

第1部 自由市場
 第1章 支配的な見方/第2章 資本主義の五つの構成要素/第3章 自由と権力/第4章 新しい時代の所有権/第5章 新しい時代の独占の形/第6章 新しい時代の契約の形/第7章 新しい時代の倒産の形/第8章 執行のメカニズム/第9章 まとめ??市場メカニズム全般
第2部 労働と価値
 第10章 能力主義という神話/第11章 CEO報酬の隠れた仕組み/第12章 ウォール街の高額報酬のカラクリ/第13章 弱まる中間層の交渉力/第14章 ワーキング・プアの台頭/第15章 働かないお金持ちの台頭
第3部 拮抗勢力
 第16章 ここまでのまとめ/第17章 資本主義に対する脅威/第18章 拮抗力の衰退/第19章 拮抗力を取り戻せ/第20章 下位層から上位層への「事前配分」に終止符を打つ/第21章 企業を改革する/第22章 ロボットが取って代わるとき/第23章 市民の遺産/第24章 新しいルール

謝辞
訳者あとがき

巻末注
索引

ロバート・B・ライシュ[ロバート ビー ライシュ]
ロバート・B・ライシュ
カリフォルニア大学バークレー校教授
1946年、ペンシルバニア州に生まれる。ハーバード大学教授などを経て、現在、カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院教授。クリントン政権での労働長官をはじめ三つの政権に仕えたほか、オバマ大統領のアドバイザーも務めた。著書は『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』、『暴走する資本主義』など多数。雑誌『ニューヨーカー』、『アトランティック』や、『ニューヨーク・タイムズ』、『ワシントン・ポスト』、『ウォールストリート・ジャーナル』各紙への寄稿多数。雑誌『アメリカン・プロスペクト』の共同創立編集人。2008年、『タイム』誌の「最も業績を収めた20世紀の閣僚10人」の1人に選ばれたほか、『ウォールストリート・ジャーナル』紙で「最も影響力のある経営思想家20人」にも選出された。2013年、ライシュ自身をモチーフにして制作された映画『みんなのための資本論』(ジェイコブ・コーンブルース監督)が、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門にて審査員特別賞を受賞。2014年、アメリカ芸術科学アカデミーのフェローに選ばれる。

雨宮 寛[アメミヤ ヒロシ]
雨宮 寛(アメミヤ ヒロシ)
コーポレートシチズンシップ代表取締役
コーポレートシチズンシップ代表取締役
コロンビア大学ビジネススクール経営学修士およびハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。モルガン・スタンレーおよびクレディスイスにおいて資産運用商品の商品開発を担当。2006年コーポレートシチズンシップを創業。明治大学公共政策大学院兼任講師、法政大学現代福祉学部兼任講師。DWMアセットマネジメント日本代表。CFA協会認定証券アナリスト。NPO法人ハンズオン東京副代表理事。日本Bコーポレーション推進支援委員会。今井章子氏との共訳書に『あなたのTシャツはどこから来たのか?』ピエトラ・リボリ著、『金融恐慌1907』ロバート・F・ブルナー/ショーン・D・カー著、『暴走する資本主義』『余震』『格差と民主主義』ロバート・B・ライシュ著(以上、東洋経済新報社)など多数。

今井 章子[イマイ アキコ]
今井 章子(イマイ アキコ)
昭和女子大学教授、コーポレートシチズンシップ取締役
昭和女子大学教授 コーポレートシチズンシップ取締役
ハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。英文出版社にて外交評論誌の編集に携わる。ジョンズホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所客員研究員、東京大学法学政治学研究科客員研究員等を経た後、政策シンクタンクにて提言などの国内外への広報、海外専門家との政策対話、CSR研究などに従事。現在、昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科教授として、グローバル化による社会課題やリーダーシップの在り方、CSR(企業の社会的責任)などについて研究している。雨宮寛氏との共訳書に、『あなたのTシャツはどこから来たのか?』ピエトラ・リボリ著、『金融恐慌1907』ロバート・F・ブルナー/ショーン・D・カー著、『暴走する資本主義』『余震』『格差と民主主義』ロバート・B・ライシュ著(以上、東洋経済新報社)など多数。

内容説明

中間層の消滅を警告し続けた経済学者、米国の良心、絶望と希望を語る。「トランプ誕生!」の深層。

目次

第1部 自由市場(支配的な見方;資本主義の五つの構成要素;自由と権力 ほか)
第2部 労働と価値(能力主義という神話;CEO報酬の隠れた仕組み;ウォール街の高額報酬のカラクリ ほか)
第3部 拮抗勢力(ここまでのまとめ;資本主義に対する脅威;拮抗力の衰退 ほか)

著者等紹介

ライシュ,ロバート・B.[ライシュ,ロバートB.] [Reich,Robert B.]
1946年、ペンシルバニア州に生まれる。ハーバード大学教授、ブランダイス大学教授などを経て、現在、カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院教授。ビル・クリントン政権での労働長官をはじめ3つの政権に仕えたほか、オバマ大統領のアドバイザーも務めた。雑誌『アメリカン・プロスペクト』の共同創立編集人であり、市民団体「コモン・コーズ」会長を務める。2003年、経済・社会思想における先駆的業績によりバーツラフ・ハベル財団賞受賞

雨宮寛[アメミヤヒロシ]
コーポレートシチズンシップ代表取締役。コロンビア大学ビジネススクール経営学修士およびハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。モルガン・スタンレーおよびクレディスイスにおいて資産運用商品の商品開発を担当。2006年コーポレートシチズンシップを創業。明治大学公共政策大学院兼任講師、法政大学現代福祉学部兼任講師。DWMアセットマネジメント日本代表。CFA協会認定証券アナリスト。NPO法人ハンズオン東京副代表理事。日本Bコーポレーション推進支援委員会

今井章子[イマイアキコ]
昭和女子大学教授。コーポレートシチズンシップ取締役。ハーバード大学ケネディ行政大学院行政学修士。英文出版社にて外交評論誌の編集に携わる。ジョンズホプキンス大学ライシャワー東アジア研究所客員研究員、東京大学法学政治学研究科客員研究員等を経た後、政策シンクタンクにて提言などの国内外への広報、海外専門家との政策対話、CSR研究などに従事。現在、昭和女子大学グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科教授として、グローバル化による社会課題やリーダーシップの在り方、CSR(企業の社会的責任)などについて研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

101
読了本に加えていいのかどうか...正直、ぜんぜん分かりませんでした。私には読みこなせなかった。この本を読むための基礎知識も何もないので、ただただ字面を追ってみたけど、結局、???で...  ◆市場メカニズムのルール/所得格差や貧困は市場原理によって生まれているから仕方ないと思われがちだが、これは誤り。/文明はルールによって成り立つ。ルールが市場を創造し、政府がルールを定める。そのルールは普遍的ではない。/大企業や銀行は、自分たちの利になるようルールを変える。2020/07/07

えちぜんや よーた

89
トランプ大統領が、血眼になって製造業の雇用を確保しよとするのか分かったような気がする。要は米国の高度経済成長期(1950~60年代)を中間層の復活といびつな再分配構造を打ち破りたいのだろう。でも一方でアマゾンは目下「Amazon Go」なるほぼ無人店舗を開発中である。本当に実現したら全国350万人いると言われるレジ係の仕事が消滅する。結局どうすればいいのかというと、ベーシックインカムの導入と機械からの「アガリ」をなるべく平等に分配すること。「最後の資本主義」というのは「究極の共産主義」のことを指すのか?2017/03/11

テイネハイランド

18
図書館本。著者は、オバマ政権でアドバイザーも務めた政治経済学者。現在の米国社会における経済のしくみの問題点を指摘し、今後の対策について示しています。超富裕層や巨大企業が、政治家への献金などを通じて自分たちに有利になるように合法的に「ゲームのルール」を変えており、大多数の一般国民は経済的に不利になってきていることを、豊富な例を示しながら読者に説明した第1部がとても読み応えがありました。著者の主張に100%賛成するわけではありませんが、TPP、能力主義、株主価値の最大化、AIの台頭への意見も示唆を受けました。2017/12/03

まゆまゆ

15
現代社会の成長と肯定に不可欠な「信用」が歪められつつある。経済活動で欠かせない市場。そのルールが市場を創造するが、ルールを決めるのは政府である。多くの人々はそのルール作りに関与できておらず、一部の富裕層がロビイングによって市場の内部から自らが有利なルールを決めている実態を明らかにし、対抗するためには多くの人々に幅広く行き渡る新しいルールが必要であると説く。2017/04/06

msykst

14
▼ストーリーとしては、【1】今のアメリカの市場はルール設定において超富裕層に超有利だと。要はロビイスト雇う金がある激烈少数派がやりたい放題で、例えば著作権70年的な話が国内的にも国外的にも腐るほどあると。結果として、富の配分が上から下ではなく、下から上への流れで起こっとると。はい、階層固定っすね、と。因みに市場と政府って二項対立で考えてもダメで、結局市場の仕組みって権力配分(=政治)に規定されるんやで、と(この辺は少し説明の解像度下げてる感あった)。【2】能力主義(メリトクラシーっていう訳語も一瞬顔をだ→2017/04/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11252325
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。