日本経済 失敗の構造

日本経済 失敗の構造

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492393802
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

出版社内容情報

バブル後の長期停滞の原因を政策の構造的失敗に求め、政策決定の構造そのものが、その選択肢を限らせ、不適切な政策を促したものとして、その実態を活写・詳述。

内容説明

長期的な政策失敗の原因は中央省庁や日本銀行、または与党政治家の無知、傲慢、あるいは堕落にあるわけではない。むしろ日本の政策決定の構造が政策の選択肢を限定し、この15~20年間に行われた不適当なマクロ経済政策を促した。日本経済の停滞は確実に構造的な失敗で、本書では、その失敗の構造を冷静に分析する。

目次

序章 失われた奇跡
第1章 組織間の対立
第2章 組織の担い手
第3章 マクロ経済における政策手段
第4章 プラザ・ルーブル期―一九八五~一九八七年 国内政策に対する海外からの圧力
第5章 バブルの膨張と崩壊―一九八八~一九九二年 ためらいと行きすぎ
第6章 不況への対応―一九九三~一九九七年 積極財政への転換
第7章 構造変化―一九九七~二〇〇〇年 大蔵省の解体と日本銀行の復権
第8章 終わりなき戦い

著者等紹介

グライムス,ウィリアム・W.[グライムス,ウィリアムW.][Grimes,William W.]
若手の日本研究者として米国で将来を嘱望されている新進気鋭の政治学者。ボストン大学国際関係学部助教授。1965年9月生まれ。イェール大学(東アジア‐日本研究専攻)卒業後、プリンストン大学で博士号を取得。1996年から現職。2000年からボストン大学国際関係学部大学院課程主任を兼務。この間、プリンストン大学日米関係講座助手、ペンシルバニア大学講師、ハーバード大学ライシャワー研究所客員助教授等を歴任、また、東京大学大学院、大蔵省財政金融研究所、日本銀行金融研究所にもそれぞれ在籍

太田〓[オオタタケシ]
1929年名古屋市に生まれる。52年東京大学法学部卒業、日本銀行に入る。ロンドン駐在参事、名古屋支店長、外国局長、理事(国際関係総括)などを歴任。91年大和銀行副会長に就任。94年大和銀総合研究所理事長に就任、現在に至る
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