ヤバい経済学―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

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  • サイズ A5判/ページ数 296,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492313657
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C3033

内容説明

銃とプール、危ないのはどっち?相撲の力士は八百長なんてしない?学校の先生はインチキなんてしない?ヤクの売人がママと住んでるのはなぜ?出会い系サイトの自己紹介はウソ?若手経済学者のホープが、日常生活から裏社会まで、ユニークな分析で通念をひっくり返します。アメリカに経済学ブームを巻き起こした新しい経済学の書、待望の翻訳。

目次

序章 あらゆるものの裏側―この本のサワリ:道徳が私たちの望む世の中のあり方についての学問だとすると、経済学は実際の世の中のあり方についての学問だ。
第1章 学校の先生と相撲の力士、どこがおんなじ?―インセンティブの美しさとその暗黒面であるインチキを追究する。
第2章 ク・クラックス・クランと不動産屋さん、どこがおんなじ?―情報は最強の力である。とくに悪いことに使うときは。
第3章 ヤクの売人はどうしてママと住んでるの?―通念なんてたいていは張り巡らした嘘と、私利私欲と、ご都合主義にすぎないことについて。
第4章 犯罪者はみんなどこへ消えた?―犯罪のウソとマコトを仕分けする。
第5章 完璧な子育てとは?―差し迫った疑問をさまざまな視点から追究する:親でそんなに違うもの?
第6章 完璧な子育て、その2 あるいは、ロシャンダは他の名前でもやっぱり甘い香り?―親が子供にする最初の儀式、つまり赤ん坊に名前をつけることの大事さを測る。
終章 ハーヴァードへ続く道二つ―データの信頼性が日々の偶然に出合う。

著者等紹介

レヴィット,スティーヴン・D.[レヴィット,スティーヴンD.][Levitt,Steven D.]
シカゴ大学で経済学の教鞭を執る。2003年、2年に1度40歳未満で最も優れたアメリカの経済学者に贈られる、ジョン・ベイツ・クラーク・メダルを受賞

ダブナー,スティーヴン・J.[ダブナー,スティーヴンJ.][Dubner,Stephen J.]
ニューヨーク市在住の作家・ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ』紙および『ザ・ニューヨーカー』誌等の記事を執筆

望月衛[モチズキマモル]
大和投資信託(株)審査部。ポートフォリオのリスク管理、デリバティブ等の分析・評価などに従事。コロンビア大学ビジネススクール修了、京都大学経済学部卒業、CFA、ciia(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

105
「ヤバい」と銘打っているだけあって、扱っているテーマがアレ。麻薬とか八百長とかテストの不正採点とかが題材。確かにこれらは「ヤバい」テーマだが、本当に「ヤバい」のは人間の固有の心理でごまかすことに傾きがちになること。ベーグルの無料販売所のケースでは、人間が悪の誘惑(代金を支払わずに持ち帰ること)に勝てる確率は87%だとか。2014/01/18

ごへいもち

45
面白かった!統計だって読み方一つだなぁ。 以下読み取れたことですが誤解もあるかもしれないし 納得できかねるものも。 ・犯罪減少の理由は なるほど そうかも。 ジュリアーニ市長が何をやろうと関係なかったのね。 割れ窓理論は納得したんだけどなぁ。 ・高所得白人の子供の名前ベスト20と低所得黒人の子供の名前ベスト20。 本当に全然違っている。 ・週刊ポストには英語が読める人がいなかったんだね。 英語ができるって本当にいいなぁ。 世界中の論文や統計を自在に読めるっていうことだ(コメントに続く 2012/05/07

まーちゃん

43
途中でリタイア。挫折本のカテゴリーもあったらいいのに。/あなただけにお得な情報を!って話が好き。◯◯スポや夕刊◯◯に載ってそうな(実際は知らんけど)儲け話が好き。ワクワクしながら借りたけど、超訳だろうがなんだろうが数字やデータがいっぱい出てくる本は、私にはやっぱり無理でした〜(T_T)残念。2017/04/29

ひなっとぉ

36
81点…果たしてこれが経済学なのかはよくわかりませんが、非常に面白かったし、確かにヤバいかもしれません。犯罪抑制と堕胎の関係や相撲の八百長などなかなか大っぴらに言えないことをズバズバ書いていて気持ちよいです。いかに通念というものがいい加減なものか。そして人の行動にインセンティブというものがとても大きく関わっていることがよくわかりました。それにしても親が子供に対して何をするかなんて子供の成績には関係ないなんて、なんだか虚しいようなホッとしたような。2012/05/25

Sakie

23
『経済学は突き詰めるとインセンティヴの学問だ』。有名な研究者だそうだが、トピックが不正や犯罪なのでつい興味を惹かれて、読みやすい。疑問に思う事象の真実を見定めるための、着眼×充分条件を備えたデータ×分析。ワシントンのベイグル屋さんの話が私には印象深かった。都市に住む人間の善性を表わした結果がシンプルに出ている、"道徳と経済の交差点"。無人販売で誰も見ていなくても、87%の人はベイグルの対価を払う。たった1$の対価を払わず盗るのは、士気が低い企業の、大きなオフィスで、地位の高い人が多いそうだ。数字って雄弁。2022/03/08

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