出版社内容情報
経済学や経営学を学ぶ者にとって、数学の基礎知識を体系的に理解しておくことは、きわめて重要である。ゲーム理論で国際的に活躍している筆者が、懇切丁寧に基礎数学を解説。練習問題付き。
内容説明
経済学や経営学を専攻する大学学部生や大学院生、また大学レベルの数学を基礎から本格的に身につけたいと思っている社会人の方々を対象に書かれた数学の教科書。解き方のテクニックを手っ取り早く学ぶことよりも、読者が定義、定理、証明を着実に理解することによって自然に数学の論理が身につくように、数学の標準的なスタイルで書かれている。内容は、微積分、線形代数、位相(トポロジー)、最適化理論と多岐にわたるが、経済学と経営学の理論を学習する上で必要と思われる各分野の基礎をコンパクトにまとめて解説している。
目次
第1章 解析(1):微分
第2章 線形代数
第3章 最適化理論(1)
第4章 位相(トポロジー)
第5章 凸解析
第6章 最適化理論(2)
第7章 解析(2):積分
付録 論理
著者等紹介
岡田章[オカダアキラ]
1954年和歌山県に生まれる。1977年東京工業大学理学部数学科卒業。1982年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。1982年より東京工業大学理学部情報科学科助手、1989年埼玉大学大学院政策科学研究科講師、同年助教授を経て、1991年京都大学経済研究所助教授。現在、京都大学経済研究所教授、理学博士。専攻は、ゲーム理論、理論経済学
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感想・レビュー
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N山
2
経済学に必要となる微積・線形・位相の初歩的知識を盛り込みつつ凸解析や最適化理論に触れてある。各章のトピックはその入門部分だけで数多の本が刊行されており、行間も例題も省いて詰め込んである点はよく言えばテンポがいいが、高校数学の知識だけでこの本を理解できる人物がどうせ世の中には存在しているのだろうと思うと凹む。個人的には数学の復習をしつつ最適化理論の基礎を短時間でサクっと学ぶことができて満足。2013/04/18
sdd_21
1
経済数学の基礎についてわかりやすく書かれている。線形代数、微分積分はもちろん、位相の初歩や線形、非線形計画法についても多少言及されている。経済学で使う分の数学はこれでほとんどカバーできると思います。専門に勉強するならまた話は別。2012/02/19