トラジャ―JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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トラジャ―JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉

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  • サイズ B6判/ページ数 624p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492223918
  • NDC分類 366.628
  • Cコード C3036

出版社内容情報

「人殺しの組合にはいられない」(本文より)

JR東日本労組「3万5000人大量脱退」、「JR革マル」対「党革マル」の「内ゲバ」、北海道の社長2人と組合員の相次ぐ「謎の死」の真相とは。
事態の裏側で、いったい何が起きていたのか。
『マングローブ』を凌ぐ、衝撃の超弩級ノンフィクション!

◆「トラジャ」とは?
①インドネシア・スラウェシ島の中央や西南の山岳地帯に暮らすマレー系の先住・少数民族の名称。現地の言葉で〈高地の人々〉を意味する。
②旧国鉄の労働組合「動労」「国労」出身の有能な革マル派同盟員で、分割・民営化前後に『職業革命家』として革マル派党中央に送り込まれたメンバーに名付けられた名称。同派傘下のJRのみならず、教職員、郵政等各産別労組の指導にもあたっている。


<内容紹介>
『週刊東洋経済』の短期集中連載「JR 歪んだ労使関係」(3回)を、追加取材の上、大幅加筆し単行本化。
講談社ノンフィクション賞を受賞した前著『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』(07年)以後を描く。
テーマはJR東日本、JR北海道、さらにはJR貨物の三社の国鉄分割民営化から今日までの労使関係を中心にした経営問題。
それに加えて、『マングローブ』執筆時に判明していなかった、知られざる革マル派非公然部隊の動きや、党革マルVSJR革マルとの暗闘劇を描く。
またJR東労組の大量脱退問題は、会社に対する敗北だけでなく、組合という存在自体に嫌悪感やアレルギーを持っている「当世社員(組合員)気質」への敗北でもあると位置づける。その上で今回の大量脱退は、戦闘的国鉄・JR労働運動の終焉を意味していると結論づける。

内容説明

JR東日本労組「3万5000人」大量脱退、JR北海道の社長2人と組合員の相次ぐ謎の死、「JR革マル」対「党革マル」の内ゲバ、事態の裏側で、いったい何が起きていたのか。『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』を遥かに凌ぐ、ノンフィクション!

目次

3万5000人の大量脱退―JR東労組は崩壊するのか
第1部 JR東日本「革マル」30年の呪縛(裏切られた「革命」;失われた「20年」の犠牲者;労政転換に向けた宣言;カリスマの腐敗と転落と死)
第2部 「JR革マル」対「党革マル」の「内ゲバ」(革マル派「分裂」最大の危機;利用されたナンバー2の「拉致」事件)
第3部 JR北海道「歪な労政」の犠牲者(ある組合員の死;異常な転勤命令;「人事権」と「車両選定」への「介入」;労政改革の否定が招いた「2人の社長の死」;「ATS破壊」「アル検拒否」「覚醒剤運転」―労政改革いまだならず;戦闘的国鉄労働運動の「完全なる死」―革マル「呪縛」からの解放と「労組不要論」)

著者等紹介

西岡研介[ニシオカケンスケ]
ノンフィクションライター。1967年、大阪市生まれ。90年に同志社大学法学部を卒業。91年に神戸新聞社へ入社。社会部記者として、阪神・淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件などを取材。98年に『噂の眞相』編集部に移籍。則定衛東京高等検察庁検事長のスキャンダル、森喜朗内閣総理大臣(当時)の買春検挙歴報道などをスクープ。2年連続で編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞を受賞した。その後、『週刊文春』『週刊現代』記者を経て現在はフリーランスの取材記者。『週刊現代』時代の連載に加筆した著書『マングローブテロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』(講談社)で、2008年、第30回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まーくん

89
「JR革マル問題」に切込む。国鉄の分割民営化には巨額債務解消と同時に最大労組「国労」を潰すという、もう一つの狙いがあったという。国鉄改革派は障害になっていた国労の力を削ぐ為、革マル派最高幹部・松崎明率いる最も先鋭な鬼の「動労」と手を握る。民営化の後、JR西、JR東海は旧動労と早々に手を切るが、JR東は松崎の”労使対等”路線の軛を脱することができず労使癒着を延々と続ける。そして松崎も亡くなり、18年組合のスト権行使通告を捉えて会社側は攻勢に出る。JR東労組員の大量脱退を誘い、ようやく経営の主導権を回復する。2020/08/24

TATA

33
記者さんの著作らしく決めつけの強い文章も見受けられることから、全てが真実ではないところもあるのだろうが、JR東日本とJR北海道の労使問題に深く切り込んだ筆者の執念には感服する。通読して感じるのはこの問題の底の深さ。現代はSNS万能の時代であるが故、会社のみならず労組さえも社会において善良な組織であることが求められるということ。決して労組が不要ということではなく、時代に合わせて変化すべきという最終章のメッセージに得心。しかしそれにしても読後感は重い。2021/03/15

チェアー

25
はじめ、人は強くなるために組織をつくる。その代表例が労働組合だ。ひとは複数になって団結すると1人ではできなかったことができるようになる。だが、時間がたつと組織が人の先に立つようになる。組織があるから人がいる、という状況では組織は人を弱くする。所属する人も、なんのために組織に属しているのか、わからなくなる。 出世するため、意地悪をされないため、という理由で組合に入る人にとっては、ストライキをしたり、本格的に会社と対立する組合は意味がないだろう。でも組織としてはそんな人でも所属してほしいのだ。数は力、だから。2020/01/20

ぬぬよよ

18
令和になってもこのような時代錯誤も甚だしい労働組合が存在していることに驚きと同時に、興味深いことだと再認識しました。牧久さんの著書と同じく昭和史を語る上では必読書だと思います。2020/03/18

Hiroo Shimoda

16
JR労組の中枢を支配する革マルとその終焉を書いたノンフィクション。昭和の話ではなく、2010年代になっても「闘争」は続いていた。600頁にも及び取材量も膨大、内容も重いが刺激的で飽きさせない、例えるなら高級な肉料理のよう。2020/03/02

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