大泥棒―「忍びの弥三郎日記」に賊たちの技と人生を読む

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大泥棒―「忍びの弥三郎日記」に賊たちの技と人生を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 444p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492044261
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

内容説明

誰を狙い、何を下見し、いつ、どう侵入するか?闇夜を駆け、密かに忍び込み、大金をせしめて逃げる。実在した伝説の大泥棒が、獄中で遺した6冊の日記があった。もう一人の大泥棒と犯罪学の権威で読み解く犯罪のメカニズム。「犯罪行動生態学」研究の第一人者が精魂を込めて書きあげた真摯な学術の書。犯罪者の心理と論理の側面から犯罪予防のあり方を提示する。

目次

第1章 「獄中日記」を読み解くにあたり
第2章 忍びの弥三郎の仮相と実相
第3章 犯罪発生の一般原理
第4章 探る
第5章 獲る
第6章 退散する
第7章 日記を読み終えて―読み手独白

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まど

22
大学の先生の解説付泥棒日記。一歩外に出ると、この家ならどうやって侵入して逃げようか観察するようになってしまった。自宅にいても誰か入ってくるんじゃないか心配になる。とられるようなものはないけれど。ちょっとしたホラー小説よりも怖いです。2012/09/02

nori

6
Is this a book of criminology? If yes, there should be lack of data and scientific analysis. If it is a kind of non-fiction writing, story development is boring. If it is for how-to, concrete proposals are missing. Of course, nothing refer to philosophy.2015/09/17

きるきる

4
手に汗握る泥棒日記。入りやすい、かつ逃げやすい家が狙われる。家の中に賊がいるのに気付いたら、じっとしていなくなるのを待つ方が安全。夜は電気を全部消した方がいい。賊の懐中電灯で気づけるから。シャッターを閉めた1階の窓ではなく、2階3階の小窓から曲芸師のようにするりと入ってくる。などなど、泥棒の手口を解説。ぞっとする。確かにうちには盗られるものはないけれど、近所でちょくちょく入られているので気をつけたい。2012/11/12

トッシー7

3
盗みに入る時プロはどこに気をつけているのか ある程度わかった。相対的に観察するっていうのは 以外であった。 泥棒のプロは自分のやっていることに対して仕事のように取り組んでいるのも興味深かった。2017/06/10

Akihiro Nishio

3
偉い先生から勧められたので読んだのだが、非常に面白い本だった。現代に生きる職人としての泥棒の心理、価値観、生き様、何を考え、何に注意を配って犯行に及ぶのか、ある大泥棒の日記を元に、他の大泥棒、警察関係者が読み解いていく。大事なところは模倣犯を避けるために伏せ字になっており、これを読んで泥棒になるのは無理だが、読了後はどの家が入りやすいかという視点で街歩きが楽しくなることは間違いない。2012/05/02

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