内容説明
いまなぜベイズ統計なのか?ふつうに使われている統計学は数学的、技術的でややもすると無味乾燥のものであるのに対して、ベイズ統計は結果から原因を探ろうとする、より人間の感覚に近い、幅広く理念的側面をもっているのが特徴である。18世紀の数学者Thomas Bayesが提唱したこの考え方は、いま統計的意思決定の理論として幅広い応用を得て、近ごろますます注目を浴びている。本書は、理論の理解はもとより幅広い応用例まで、初心者向けにわかりやすく解説したものである。
目次
ベイズの定理
ベイズ決定の基礎
社会的リスクと決定
ベイズ判別問題とパターン認識
情報検索とベイズ決定
線型回帰モデルのベイズ推定
ベイズ更新とカルマン・フィルター
医学とベイズ決定
医薬とベイズ統計学
信頼性とベイズ統計学
イメージ・プロセシングとベイズ定理
ベイジアン・ネットワーク入門
著者等紹介
松原望[マツバラノゾム]
1942年東京生まれ。1966年東京大学教養学部基礎科学科卒業。文部省統計数理研究所・研究員。スタンフォード大学大学院博士課程に留学(統計学専攻)。筑波大学社会工学系助教授。エール大学政治学部フルブライト客員研究員。東京大学教養学部社会科学科教授。同大学院総合文化研究科・教養学部教授。東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。上智大学外国語学部(国際関係論副専攻)教授。現在、聖学院大学大学院政治政策学研究科教授。東京大学名誉教授、Ph.D.(スタンフォード大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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