内容説明
高温超伝導物質の発見がブームを巻きおこし、物性物理学は再び脚光を浴びている。本書は、この興味深い物性物理学の基礎的なことを、専門の物理学者以外の読者にもわかるように、なるべく平易に解説しようという試みの一つである。
目次
1 原子と電子
2 気体と分子
3 液体・固体とゴム
4 光と物質
5 金属と半導体
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まじぇすた
3
表紙にある通りわかりやすい言葉と説明による物性物理学の入門書。軸性ベクトルの向きの説明などをとってみても、専門家が書く入門書では説明無しで使われる専門用語や定義もきちんと説明してあって本当に丁寧である。話が逸れたり一息入れるようなコラムなどはないけど、物性物理学の大事な事柄を途切れることなく丁度良いリズムで説明が進むのでとても読み易く理解できる。数式も少し出てくるがそれはむしろおまけのような感じで、物語のような文章による説明だけでもよく理解できる。高校生のときに物理や化学を習った人にはお薦めできる本。2019/07/08