感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MAT-TUN
3
1966年から本屋の棚に並び続けている理由がよくわかる。序文に作者が掲げているように、「歴史的順序からから完全に離れることは少なくとも教育的見地からは正しくない」という指摘にはまったくそのとおりだと思う。ファラデーから始まりミリカンの実験や重水をどう作り、どこにその工場が置かれているとか、実験装置図も豊富で興味深い話題が沢山。このテキストを底本として物理学の講義をするととても楽しいと思う。古い本だが、簡単に見過ごせない尽きない魅力がある。理科年表(小型)片手に読むと数値データが体感で理解でき良いと思う。2012/01/17