創元コンテンポラリ
ジャックと離婚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488802011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

皮肉屋で飲んだくれの新聞記者、ダン・スターキーは酔った勢いで女子大生とキスしたところを妻に見つかり、家を追い出された。数日後、ふたたび訪ねたアパートで、銃弾を撃ちこまれた瀕死の彼女を発見、愕然とする。「ジャックと離婚…」と謎の言葉をのこして息絶えた女子大生はじつは次期首相候補の側近の娘だった。不当に殺人容疑をかけられ、なぜか複数のギャング組織、軍隊からも追われるスターキー。いったい何が起きているのか?首相選挙を間近に控えたベルファストの街をアル中記者が真相求めて駆けまわる、シリーズ第一弾。

著者等紹介

ベイトマン,コリン[ベイトマン,コリン][Bateman,Colin]
1962年北アイルランド生まれ。コモンウェルス(イギリス連邦)出身でデビュー時35歳以下の新鋭作家に贈られる、ベティ・トラスク賞を『ジャックと離婚』で受賞。国際的、商業的成功をおさめる。1998年には自ら脚本を手がけ、映画化もされた

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山市生まれ。法政大学教授、翻訳家

橋本知香[ハシモトチカ]
1966年生まれ。CM制作会社勤務を経て、TV字幕&文芸翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

46
主人公が引き寄せてしまった不運は、政治や宗教の名のもとに暴力が正当化される社会を背景に、まるで階段を転げ落ちるように途中の人々をも巻き込んで痛ましく加速していく…。ぐだぐだの観のある主人公がこんな出来事にどう収拾をつけるんだろうという興味、物語に登場する(もちろん主人公も含めて)個性的な面々と、思いがけなく使い捨てにされるキャラクター達、やがて姿を表す意外な真相…。なかなか拾い物の作品でした。2014/11/19

けいちゃっぷ

4
まあまあの拾いものか。 舞台は北アイルランド。 フリーの新聞記者である主人公は、ちょっとした浮気心から若い女性とキスしているところを奥様にみられてしまった。 激怒する奥様。 ダイイングメッセージの「DIVORCING JACK」(原題)なんて日本人では気が付かないよなあ。 でも、後半の怒涛の展開は面白かった。 427ページ2012/05/23

正位置

0
北アイルランドが舞台のミステリ。主人公ダンは、魔が差した浮気から思わぬ事件に巻き込まれてしまう──、というダイイングメッセージをめぐる逃亡劇。ユーモアとスピード感に満ちた読み応えある作品。原題は“Divorcing Jack”このタイトルが物語のカギとなる……。2008/11/08

0
★★1/22002/06/27

ukitama

0
翻訳者が翻訳の苦労を説明している本の中で紹介していたので、読んでみました。英語のニュアンスがどのように活かされているか興味のあるところです。後半、時迫る会話文の中では、モダリティや、人称呼称が少し揺れている部分があるので、飛ばし読みすると筋が追えないところが見られた。北アイルランドの状況に関しては、説明的な記述があるものの、基本的な知識がないと多分ついていけないかも。タイトルと筋の展開はあまり関係無いものでした。2022/04/21

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