創元SF文庫
時間封鎖〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488706036
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ある夜、空から星々が消え、月も消えた。翌朝、太陽は昇ったが、それは贋物だった…。周回軌道上にいた宇宙船が帰還し、乗組員は証言した。地球が一瞬にして暗黒の界面に包まれたあと、彼らは1週間すごしたのだ、と。だがその宇宙船が再突入したのは異変発生の直後だった―地球の時間だけが1億分の1の速度になっていたのだ!ヒューゴー賞受賞、ゼロ年代最高の本格SF。

著者等紹介

ウィルスン,ロバート・チャールズ[ウィルスン,ロバートチャールズ][Wilson,Robert Charles]
『時間封鎖』で、ヒューゴー賞受賞

茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

74
これはハードSFであまり得意ではないのですが非常に面白い考え方でした。地球がシールドにつつまれてしまって地球の時間とそれ以外の時間がずれてしまうという話で、世界の経済などが破滅に向かっていきます。それをどのように解決していくのか、ということで楽しめます。2015/07/10

とも

45
★★★☆内容は壮大。空から月も星も消えた。太陽は昇るが、どうやら創りものらしい。どうやら地球上で流れる時間は一億分の一になってしまい太陽から受ける宇宙線を避けるため丸ごとシールドされて・・・。この進みであると、太陽の寿命は時間の問題で地球に未来はない。そのため、火星移住計画を立てロケットを送り込む。ヒューゴ賞受賞作品だけあって、このあとどのように展開してくのか、全く読めずに楽しめるが、難があるとすれば、これは訳者のレベルのせいか、非常にテンポが悪く読みずらいということか。このまま、下巻に突入する。2017/11/25

まりお

43
地球の外がとてつもなく早い時間が過ぎるようになり、50年くらいで地球が太陽に飲み込まれる可能性が出た。その中で地球外に人間を送り込む計画と、安らぎを得るため新たな宗教が現れる。主人公の現在とそこまでに至る過程が同時に進行しており、何故そうなったのか続きが気になる。2017/03/17

星落秋風五丈原

42
ある夜、巨大な膜にすっぽり覆われてしまったため、空から星や月が消え、地球の時間だけが1億分の1の速度になっていた。人類は、太陽が膨張して、やがて地球を呑み込んでしまう運命にあることを知る。SFというと、天文用語や科学用語のてんこ盛りを想像して敬遠しがちだったが、この小説は主役達の感情表現がきっちり描かれていて、最後まで飽きなかった。裕福な家に生まれ、優秀なリーダーの素質を持ち、現代の危機を科学で解明しようとするジェイスン。高圧的な父と酒びたりの母に反発して、宗教に救いを求めるジェイスンの姉・ダイアン。2008/12/12

chiseiok

40
ひゃあ💦またしても読了迄長かった。面白いか面白く無いかと訊かれれば、まだ判らないとしか答えようが無い。何しろ第一部のそのまだ上巻だけだし、更には下巻を読み終えたその先に続編『無限記憶』『連環宇宙』があるからだ。その壮大な舞台設定は文句無しのこれぞハードSF。ビュンビュンの疾走感を期待したのですが、実は人生や家族、青春の痛みなんぞを濃やかに描写したデリケートな小説でもあり、先を急いでの読み飛ばしや斜め読みが出来ない。三部作コンプリートする気は満々ですが、ちょっと読み疲れちゃうので一旦休憩、済まぬ作者💦。2020/04/30

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