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創元SF文庫
最果ての銀河船団〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 637p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488705039
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

250年のうち35年間だけ光を放ち、それ以外は火が消える奇妙な恒星。その星系には知性を有する蜘蛛型生命が存在していた。彼らの惑星がもたらす莫大な利益を求めて、二人の人類商船団が進出する。だが軌道上で睨みあいを続けるうち戦闘の火蓋が切られ、双方とも装備の大半を失い航行不能に。彼らには、地上の種族が冬眠から目覚め、高度な文明を築くのを待つしか手段がなかった。ヒューゴー賞・キャンベル記念賞受賞。

著者等紹介

中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生まれ。1987年、東京都立大学人文学部英米文学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k16

17
序盤なかなか入り込めず長く感じた(上巻のみで600ページなので長いけど)。 250年中35年だけ光る恒星オンオフ星。その惑星に住む蜘蛛族。同時期に蜘蛛族惑星を目指した2つの異なる文明を持つ船団が軌道上で衝突。その後協調しているかのような体で蜘蛛族発展を待つことに。 蜘蛛族の話が興味深い。続く。2021/11/02

本の蟲

11
人類が銀河に広がり数千年。250年中35年のみ光を放つ奇妙な活動周期恒星を抱えた通称オンオフ星系で、人類が3番目に出会う非人類型知性体が発見される。技術レベルは近代初期。しかし生命発生にはあまりに不自然な惑星環境から、星間旅行能力を持った種族の、衰退した末裔か。商機を見出して向かった2つの交易船団だが、方針の違いから軌道上で戦闘状態に。両船団はお互い壊滅的な被害を受けて航行不能に陥る。必要な資材を入手するために、交代での冷凍睡眠で、地上の蜘蛛型種族が再び高度な情報化社会を築くのを待つことになる。(続①2020/11/24

あかつや

5
遠く銀河の最果てに250年のうち35年間だけ光を放つ恒星「オンオフ星」ってのがあり、その星系に蜘蛛型の知的生命体がいるらしいってんで、そこから利益を得ようと人類の商船団が向かって…というなんだかとんでもない設定のSF。でもこの世界にはこの手の作品におなじみの、ワープやらワームホールやらの、光より速く進む技術は存在しない。では最果てまでどうやって行くかというと、シフトを組んで交代で冷凍睡眠しながらえっちらおっちら飛んでいくのだ。そういうのがあくまでも現在の科学の延長線上にある感じがして好きだな。下巻楽しみ。2019/04/24

スターライト

4
犬型異星人の次は、蜘蛛型異星人の登場。壮大な宇宙戦は物語の幕開けにすぎず、そこから勝者と生き残った敗者の駆け引きと、明期と暗期が年単位で交替するオンオフ星の蜘蛛型生命の文明化を待つ彼らの様子がじっくり描かれる。登場人物の掘り下げが深かったりするので、なかなかストーリーが進展しないじれったさも感じるが、退屈なわけではない。しかしあまりにも人間っぽい思考と行動なので、蜘蛛型であることを忘れてしまいそう(笑)。2013/05/11

レンズマン

2
長編が2、3冊は書けそうなテーマが詰め込まれていてめまいがするレベル!う~ん、ある意味勿体無い・・2011/09/08

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