創元SF文庫<br> バラヤー内乱

創元SF文庫
バラヤー内乱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 556p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488698072
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

幼年皇帝の摂政として惑星国家の統治を委ねられた、退役提督アラール。だが、その前途には暗雲が忍び寄り、反旗は一夜にして翻された。首都は制圧され、この辺境の星は未曾有の窮地に立たされる。アラールの妻コーデリアは五歳の皇帝を預かり、辺境の山中へ逃れるが…。シリーズ主人公となるマイルズの誕生前夜の激動を描き、ヒューゴー賞・ローカス賞を制したシリーズ中の白眉。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こふく

20
最高!タイトル通りバラヤーの内乱。名誉のかけらに続き、登場人物の過去に釘付け。ボサリとコーデリアの特殊な関係。マイルズの誕生シーンはうるうる。マイルズがのちに語るコーデリアやピョートル像にもぴったりでシリーズ萌えしまくり。異星での移住生活、権力争い、人間模様、生と死と、ロマンス。やはり面白ろすぎて震える!!2020/03/25

詩歌

19
「戦士志願」から気に掛かっていたボサリの生き様、その台詞を祈りとして耳を傾ける。行き違いにやきもきさせられる若いカップル、クッションに沈みこんでニマニマするコーデリアと、その妻のマッサージに猫のような可愛らしさを発揮するアラールの夫妻。この政治の乱高下を知っていてもその奔流に巻き込まれ、痛みと喜びを通り抜けた先でマイルズに再会。キュン死にしました。2015/10/19

鐵太郎

18
「人が死ぬのはこれまでも見ている。処刑の命令もしたし、あれでなくこれをと選定して戦場に送ったこともある。人殺しも三回している。四回目を免れたのは、いわば神の恩寵とボサリ軍曹の慈悲のおかげだ。なぜ今回だけこれほどショックなのかわからない。前進できなくなってしまったんだよ、コーデリア。だが無理にでもぼくが進まなければ、みんな共倒れになる。なんとか切り抜けないと」 心に残るセリフ。2005/06/25

Masa

16
読了。ごちそうさまでした、でもおかわりください! いやでも腹八分目ですよね、へへへ。といった感じ。すごかったぞぉ、これはすごかったぞ。ヴォルコシガン・サーガ少しでも読んでいるのであれば、『名誉のかけら』と併せて本作は必読だなぁと感じました。クライマックス後は目を熱くさせながら読みました。素晴らしい1冊だった。ピョートルのイメージが一番変わりましたね。ナイスなおじいちゃんだ。2019/03/08

本の蟲

12
刊行順に読むつもりだったが、待ちきれずに1作飛ばしで読んでしまったヴォルコシガン・サガ邦訳第7作。マイルズの両親の出会いの物語「名誉のかけら」の直後。アラール・ヴォルコシガンと結婚し、夫が国守を勤めるバラヤーに移り住んだコーデリア。彼女を待っていたのは故郷、先進的なベータ植民惑星とは何もかも違うバラヤーの異文化だった。長年の〈孤立時代〉の影響で銀河標準より劣る科学技術、時代錯誤な封建主義社会。さらに退役軍人と結婚したつもりが、アラールが摂政に任命されたせいで、皇室をめぐる政争に巻き込まれ…(続2020/10/01

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