感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
記憶喪失した男
10
ヴァーリイの第ニ長編。予想していたよりは、ファンタジーじゃなくて、SFだった。2021/12/25
brzbb
3
一風変わったファンタジー世界を描く作品ということで読み始めたのだが、セックス、ジェンダーやフェミニズム的要素が満載でびっくりした。女性船長が主人公で、終盤は女性キャラクターしか出てこない。世界を支配するのは女神だし、性器を3つもつケンタウロス、恋人との力関係を巡る葛藤、妊娠と中絶、同性愛などなどなど。しかし解説には一言の言及もない。おそらく当時のSF業界内でもそういう批評はまったく存在しなかったのだろう。あえて無視していたというより、これらの要素が騙し絵のようにまったく見えていなかったのだろうと思う。2023/11/22
げんなり
3
なんとも不思議な作品。ほぼ、終わりまで何が面白いのか、どこまでが真面目に書かれているのかが分からずに、ただ読み続けたような塩梅。真相が分かる頃から膝を打ちながら、なるほどそうだったのねと、頬が緩み、成る程安田均の解説にあるように「いいねェ」「うん」、という以外に評価の難しい作品。ま、愛すべきSFの一つではある。2017/12/16
赤井流久
0
☆☆2012/10/24