創元推理文庫
シャーロック・ホームズの宇宙戦争

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488665012
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

59
シャーロック・ホームズとチャレンジャー教授、宇宙人と戦う。ウェルズの『宇宙戦争』未読なのに、こちらに手を出してしまった為、細かいエピソードの一つ一つがやはりわからない。あの有名すぎるラストは知っていたのでネタバレという事はなかったのだが、それでもやはり偶然に左右する出来事なので主役二人の活躍が薄いようにも思えた。何時ものように能動的に活躍する探偵と冒険家ではなく、事件の推移を見守る傍観者としての面が強いような。でもやはりこういうパロディは面白いなあ。双方の作品に思い入れがあったら、もっと楽しめただろうに。2016/11/13

geshi

35
『宇宙戦争』とホームズものの単なる思い付きのクロス・オーバーかと思いきや、ガッツリと聖典及び研究本に裏打ちされたシャーロキアンでも納得できるであろう作品。『失われた世界』のチャレンジャー教授と共に協力して宇宙人襲来を予見し、終局まで見通してしまう先見の明は、後出しじゃんけんとは言え頼もしい。かつて聖典に出てきた人物を再登場させたり、あえて聖典と変えてハドソン夫人がホームズの恋人だったり、痒い所に手が届くファンサービス。ドイルへのリスペクトは高いけどウェルズが軽んじられているのがSFファンには辛いかも。2017/05/03

プラス3

7
バーナード嬢で知って気になってはいた。書店で新装版カバー(めちゃくちゃカッコいい!)を見て購入。さっそく読んでみたが、中途半端な印象は拭えず。無理やり足し合わせた感じは全然しないんだが、1+1=1.8みたいな・・・。2017/04/06

Tomo

6
真面目なホームズものなのに驚きます。ドイルのもう一人の創造キャラクターであるチャレンジャー教授との共演です。 もっともウェルズの宇宙戦争に則っていますから、二人がいなくても解決するわけです。でも、なかなか楽しい小説でした。2019/03/06

さんそまくら

3
原作の設定やぼかされている描写を巧みに活用して2つの世界を混ぜている。ここまで活用するなんて、シャーロキアンは凄いね。ワトソンが鈍キャラなのは自然に受け入れられたけれどホームズの変人度が低かった。チャレンジャー博士は知らないけれど、ワトソンくんへのツッコミはナイスと言わざるをえない。ホームズの舞台であるロンドンの日常が宇宙人の襲来で崩壊している状態の描写は読んでぞくぞくした。2011/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/36879
  • ご注意事項